池田眞也

池田 眞也（いけだ しんや）

1969年生まれ。日本の映像作家であり、脚本家として多くの作品に携わるとともに、映画監督としても活動している。

来歴・人物

愛知県稲沢市に生まれた池田眞也氏は、地元である愛知県立旭丘高等学校を卒業後、大東文化大学文学部英米文学科に進学した。大学在学中から映画への深い関心を持ち、同大学の映画研究会（第24期）に所属し、積極的に活動に参加した。卒業後、松竹大船撮影所内に設立されていた鎌倉映画塾で専門的な知識と技術を習得。その後、松竹グループの一員である株式会社衛星劇場に入社し、番組編成などの業務に携わった。しかし、自身の創作意欲、特に脚本執筆への情熱が高まり、入社から6年後に同社を退職し、フリーランスとして活動を開始する決断を下した。

独立後、脚本家としてのキャリアを本格的にスタートさせた。著名な劇作家である井上ひさし氏の同名戯曲を基にした映画『父と暮せば』の脚本を手がけるなど、着実に実績を積んでいった。単に脚本を執筆するだけでなく、映画制作の幅広い側面に興味を持ち、教育活動にも力を入れている。2010年からは、神奈川県鎌倉市を拠点に「子ども映画撮影会」を主催。次世代を担う子どもたちが映画制作を体験し、映像表現の楽しさや奥深さを学ぶ機会を提供しており、地域に根差した文化活動としても注目されている。

映画監督としても活動を展開しており、2014年春には、自身にとって記念すべき初の商業監督作品となる映画『二人の女勝負師』が全国の劇場で公開された。この作品では脚本も兼任しており、監督と脚本家の両方の視点から作品世界を構築している。

さらに、映像作品以外にも表現の場を広げており、小説執筆にも挑戦している。2014年にはKindleストアにて小説『会社をやめて、ハワイでサーフィン三昧』を発表。この作品は、Amazonの「サーフィン」関連書籍売上ランキングにおいてトップ10入り（第5位）を果たし、作家としても一定の評価を得た。翌2015年には、小説第2弾となる『シブ柿はどんな味がするのか？』を刊行するなど、精力的に創作活動を続けている。これらの小説は「鎌倉湖畔棒銀堂」という名義で発表されている。

また、音楽制作にも関わっており、自身が携わった作品のCM音楽や挿入曲などを手がけている。脚本、監督、教育、小説、音楽と、多岐にわたる分野で才能を発揮し、映像と物語を通じて様々な表現を追求している人物である。

主な作品

映画

『父と暮せば』（脚本）
『二人の女勝負師』（脚本・監督）

小説

『会社をやめて、ハワイでサーフィン三昧』（Kindle、鎌倉湖畔棒銀堂）
『シブ柿はどんな味がするのか？』（鎌倉湖畔棒銀堂）

音楽

『鎌倉映画塾』劇場用CM
『ホラーの鬼才・井月鈴人の　世にも奇妙なものがたり』挿入曲
『中国・日本 わたしの国』劇場用CM挿入曲
『二人の女勝負師』音楽

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