決定!全日本歌謡選抜

『決定!全日本歌謡選抜』

『決定!全日本歌謡選抜』は、1976年4月4日から1990年10月7日まで、毎週日曜日の午後に放送されたラジオ番組です。この番組はNRN系列の文化放送を中心に、北海道放送（HBCラジオ）、東海ラジオ、ラジオ大阪などで放送されていました。放送時間は13:00から16:30までで、各局によってパーソナリティは異なるものの、タイトルやフォーマットは共通しているという特徴がありました。

番組の特徴と進行内容

この番組は主に電話リクエストをもとに邦楽ランキングを決定するベストテン方式の音楽番組で、集計結果は各局が独自に行い、毎週日曜日の午後に発表されました。全曲がフルコーラスで流されることが大きな特徴であり、ゲストとのトークや注目曲の紹介が行われました。特に文化放送版では、電話出演のゲストが多様で、リスナーのリクエストに応える形式が魅力とされていました。リクエストの締切は毎週15時00分で、新譜情報も放送されることが多く、視聴者にとって新しい音楽との出会いの場ともなっていました。

放送終了と後継番組

1990年10月7日の放送をもって番組は終了し、14年半の歴史に幕を下ろしました。その後、同年10月14日からは『TOYOTA SUPER COUNTDOWN 50』という後継番組がスタートしました。これは『決定!全日本歌謡選抜』の企画ネット形式を受け継ぐものでした。

スポンサーと編成の変遷

当初は特定のスポンサーがなく、CMは新譜の告知が中心でしたが、1982年からトヨタ自動車の提供番組となりました。また、1985年からは『TOYOTAサンデースペシャル』という名称も冠され、番組の知名度がさらに向上しました。

集計方法と賞の授与

毎週の放送では、15:30から集計したランキングのベスト50が逆順で発表され、上位10曲は曲が流れる時間が設けられました。また、5週連続で1位になると銀賞、10週連続で金賞が授与される仕組みもあり、これによりリスナーの支持を受けた曲の告知が一層目立ちました。

特別企画と歴代パーソナリティ

定期的に行われた「紅白対抗戦」など特別企画もあり、リスナーにとって楽しみの一つとなっていました。文化放送版のパーソナリティとしては、小川哲哉や水島裕、大原のりえなどが務めており、HBCラジオや東海ラジオ、ラジオ大阪でもそれぞれ個性的なパーソナリティが番組を彩りました。

番組の歴史と復活特番

その後も、番組の人気が衰えることはなく、2022年4月1日には『決定!全日本歌謡選抜 復活特番!』が放送されました。この特番では、1980年代から90年代にかけてのヒット曲が紹介され、リスナーの懐かしさを呼び起こしました。

『決定!全日本歌謡選抜』は、時代の流れに合わせつつも、多くのリスナーに愛された番組として、その影響を今も色濃く残しています。

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