決戦関ヶ原大垣博

決戦関ヶ原大垣博の概要

『決戦関ヶ原大垣博』は、2000年3月25日から10月9日まで岐阜県大垣市の大垣公園で実施された地方博覧会です。このイベントは、関ヶ原の戦いから400年を祝うために企画され、大垣市を中心に西濃地域全体の博覧会として位置づけられました。主催は実行委員会であり、岐阜県や大垣市、大垣市商工会議所の後援を受けて、全体で74.8万人の来場者を迎えました。

マスコットキャラクター

この博覧会では二つのマスコットキャラクターが登場しました。一つは「みつなりくん」、これは石田三成をモチーフにしたデフォルメキャラクターで、キツネの姿でも表現されています。もう一つは「いえやすくん」で、こちらは徳川家康を基にしてデフォルメされたタヌキの姿を持っています。

開催の背景

2000年は、関ヶ原の戦いが発生した1600年からちょうど400年の節目であったことから、こうしたイベントが企画されました。初めは大規模な博覧会が目指されたものの、会場の広さや予算といった制約が影響し、規模は縮小されました。

パビリオンと展示内容

博覧会の内容には多彩なパビリオンが設けられました。その中には、決戦関ヶ原館、東芝DVD館、大垣城、大垣市郷土館の四つがありました。このうち大垣市郷土館は、既存の施設を利用して展示が行われました。また、NHKの大河ドラマ「葵 徳川三代」とのタイアップがあり、ドラマで使用された小道具や甲冑などが展示され、訪れる人々の関心を引きました。

さらに、人気のあるコーエーの戦国シミュレーションゲーム「決戦」を実際にプレイできるコーナーや、関ヶ原の戦い当時の陣中食を再現した飲食コーナーが用意されるなど、参加者を楽しませる要素が多く盛り込まれていました。特に東西の味比べは、来場者に好評でした。

交通とアクセス

メイン会場である大垣公園は、イベント期間中に一時閉鎖され、専用駐車場が設けられましたが、会場内には駐車場が設けられず、大垣駅北口近くのオーミケンシ大垣工場の空き地を利用して専用駐車場が設置されました。来場者にはシャトルバスも運行され、アクセスの便が図られました。また、西美濃歴史探訪号として、関ヶ原の歴史的なスポットを巡るバスも運行され、多くの観光客を引き寄せました。

現在の状況

このイベントは小規模でありながらも成功を収め、来場者数は大きな成果となりました。イベント終了後、会場となった大垣公園は2009年に再整備され、また大垣駅北口前の専用駐車場跡地には大規模商業施設アクアウォーク大垣が開業し、地域に新たな魅力を提供しています。これらの変化は、博覧会がこの地域にもたらした影響を示しています。

まとめ

『決戦関ヶ原大垣博』は、地域の歴史や文化を多くの人々に知ってもらう機会を提供し、地域振興にも寄与したイベントであり、多くの人々の記憶に残る博覧会となりました。

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