沖縄リゾート コンシェルジュ具志堅陽子の名推理

沖縄の楽園で繰り広げられる、コンシェルジュの知性と勇気

2012年から2014年にかけて、テレビ東京とBSジャパンで放送されたテレビドラマシリーズ『沖縄リゾート コンシェルジュ具志堅陽子の名推理』とその続編『ホテルGメン 具志堅陽子の殺人推理』。全2作からなるこのシリーズは、浅野温子演じる主人公・具志堅陽子の活躍が中心となっています。

舞台となるのは、沖縄のリゾートホテル「ルネッサンス リゾート オキナワ」。この美しいホテルを舞台に、チーフコンシェルジュでありながら、客室の点検係も兼任する具志堅陽子が、持ち前の観察眼と推理力で次々と難事件を解決していきます。

魅力的な登場人物たち

主人公の具志堅陽子は、亡き両親との思い出深いホテルに恩返ししたいという思いからコンシェルジュの職に就きました。高校生だった頃に両親を事故で亡くしたという過去を持ち、その経験が彼女の鋭い洞察力と、事件解決への強い意志を形作っています。

陽子の周囲には個性豊かな仲間たちが集まっています。フロントアシスタントマネージャーの飯山則之は、過去に傷害事件で逮捕された前科を持つものの、更生を果たしホテルで働いています。フロントマネージャーの早乙女光太郎や、陽子の部下であるコンシェルジュの工藤弘美（第1作では浩美）、島袋麻奈、ベルボーイの金城直哉、客室スタッフの片山葉月（第1作では菜月）など、それぞれの個性と秘密が物語に深みを与えています。また、レストランスタッフの泊玲子も第2作で登場し、事件に巻き込まれていきます。

ホテルの総支配人である宮田賢一郎は、陽子や飯山の過去を知りながらも、彼らの能力と更生への努力を信頼し、温かく見守っています。

さらに、沖縄県警捜査一課の主任刑事である大城晃宏は、陽子の幼馴染であり、事件解決に協力します。陽子と祖母である具志堅とみとの温かい交流も描かれ、物語にほっとするような温かさを加えています。

スリリングなストーリー

第1作「歪な密室」では、ホテルに宿泊していた伊志河コーポレーション社長の石河弘雄が殺害される事件が発生。陽子は、複雑な人間関係と隠された秘密を解き明かし、真犯人を突き止めます。様々な思惑が渦巻く中、陽子の推理は事件の真相へと迫っていきます。

第2作「命の警護」では、1年前にダイビング中に死亡したとされる旅行代理店社員・今宮慎一の死の真相が問われます。彼の元妻や周囲の人々の証言、そして新たな証拠から、陽子は事件の複雑な様相を解き明かしていきます。

美しいロケーションと豪華キャスト

ドラマの舞台となる「ルネッサンス リゾート オキナワ」の美しい風景は、物語をさらに魅力的に彩っています。浅野温子を筆頭に、金子貴俊、上杉祥三、鈴木麻衣花など実力派俳優たちが脇を固め、物語に深みとリアリティを与えています。

このシリーズは、沖縄の美しい景色と、そこで起こるミステリアスな事件、そして魅力的な登場人物たちが織りなす、見応えのある作品です。それぞれの事件の真相、そして登場人物たちの心の機微が丁寧に描かれており、最後まで目が離せません。

放送情報とスタッフ

このドラマシリーズは、テレビ東京、BSジャパン、そして沖縄では琉球放送でも放送されました。山陰放送でも放送され、全国各地で多くの視聴者を魅了しました。脚本は深沢正樹、待田多香美が担当。監督は楠田泰之が務め、数々の優秀なスタッフによって制作されました。

このドラマシリーズは、ミステリー要素と沖縄の美しい風景、そして人間ドラマが絶妙に融合した、忘れられない作品として記憶に残ることでしょう。

もう一度検索