沖縄県道245号久米島一周線

沖縄県道245号久米島一周線について

沖縄県道245号久米島一周線は、沖縄県島尻郡久米島町に位置する、久米島を一周する一般県道です。この道路は、久米島空港を起点とし、同じく久米島空港を終点とする環状の路線で、島を巡る観光や生活において重要な役割を担っています。

概要

この県道は、久米島空港を起点としていますが、実際には県道89号線を境に、北回りの入口と南回りの入口が別々に分かれている点が特徴です。総延長は40.17kmですが、実際に供用されているのはわずか1.5km（2009年時点）に過ぎず、大部分が未整備となっています。

通過する自治体は、島尻郡久米島町のみで、久米島を一周します。

ルート

起点は久米島町字北原の久米島空港にあり、終点も同じく久米島町字大原の久米島空港です。道路は県道89号を基準に、北回りと南回りに分かれています。この県道は、沖縄県道89号久米島空港真泊線、沖縄県道242号宇根仲泊線、沖縄県道175号兼城港線と交差または重複しており、特に県道89号と242号との重複区間が長いです。

主な施設

単独区間には、久米島空港（起点・終点）、真泊港、奥武島への海中道路入口（宇根泊）、畳石、久米島ウミガメ館、イーフビーチなどがあります。

県道242号との重複区間内には、具志川城跡、久米島の久米仙本社、比屋定バンタがあります。

また、県道89号との重複区間内には、久米島郵便局、久米島町消防本部、公立久米島病院、兼城港などの施設があります。

歴史

この道路の歴史は、旧久米島一周線（県道173号）に遡ります。1953年（昭和28年）に琉球政府道として指定され、1972年（昭和47年）の本土復帰に伴い県道となりました。当時のルートは、現在の県道89号の一部と県道242号の全線でした。1993年（平成5年）には、南回り区間が主要地方道に昇格し、北回り区間は県道宇根仲泊線となり、旧久米島一周線は廃止されました。

その後、1995年（平成7年）に現在の久米島一周線（県道245号）が、久米島空港を起点・終点とするルートで新たに指定されました。新しいルートは、海岸線に沿って島を一周する形になっており、旧ルートとは大きく異なります。

現在の状況としては、村道から昇格したイーフビーチ周辺の区間を除き、ほとんどが未整備の状態です。全線完成の時期は未定とされています。

今後の展望

この県道は、久米島の観光振興や地域住民の生活を支える上で非常に重要な役割を担っています。全線が整備されれば、久米島の美しい景観をより身近に感じることができ、観光客にとっても島内を周遊しやすくなるでしょう。早期の全線開通が期待されます。

関連事項

沖縄県の県道一覧についても、合わせてご参照ください。

この情報は、沖縄県南部土木事務所の情報を参考に作成しました。

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