沖縄美ら島財団

一般財団法人沖縄美ら島財団

一般財団法人沖縄美ら島財団（おきなわちゅらしまざいだん）は、日本の沖縄県に所在する一般財団法人です。主に調査研究、普及啓発、そして公園管理を事業の柱として活動しており、沖縄県国頭郡本部町と那覇市の二つの地域に分かれて位置する国営沖縄記念公園の管理および運営を担っています。この公園は、かつて国営沖縄海洋博覧会記念公園として知られていました。

本部町にある海洋博公園地区には、亜熱帯性の動植物に関する多角的な調査研究や、その成果を活かした教育活動を目的とした施設群があり、特に有名な沖縄美ら海水族館が含まれます。一方、那覇市の首里城地区は、琉球王国の歴史的な中心であった首里城に関連する調査研究や、城郭の復元・整備、展示施設の運営などを行っています。

沿革

当財団の歴史は、1976年（昭和51年）7月16日に、財団法人海洋博覧会記念公園管理財団として設立されたことに始まります。同年8月には、国営沖縄海洋博覧会記念公園の一部が開園したことを受け、公園の維持管理業務を開始しました。その後、1992年（平成4年）8月には、首里城公園の管理に関する寄附行為の変更が認可され、同年11月より、国営沖縄記念公園の首里城地区と周辺の沖縄県営公園の一部（城郭を含む）の維持管理業務も開始し、管理範囲を広げました。組織形態としては、2012年（平成24年）10月に一般財団法人へと移行し、同時に現在の名称である沖縄美ら島財団に改称しました。

首里城火災について

2019年（令和元年）10月31日未明、当時財団が管理していた首里城において火災が発生しました。この火災により、正殿、南殿、北殿といった主要な建物を含む合計4,836平方メートルもの範囲が焼損するという甚大な被害を受けました。

火災発生直後、財団の理事長が記者会見を開き、火災発生時の対応などについて説明を行いましたが、その後、説明内容に相次いで訂正が生じました。また、消防当局による公式発表などとの間に、複数の情報に関する矛盾点が指摘されています。しかしながら、財団は現時点において、火災発生時の対応などに関する記者会見の実施を拒否していると報じられています。

その他

国営沖縄記念公園（海洋博公園地区）は、1975年7月から1976年1月にかけて開催された沖縄国際海洋博覧会の跡地を活用して設けられています。財団は、これらの歴史的背景を持つ広大な公園の維持管理、教育普及、そして沖縄の自然や文化に関する調査研究を通じて、地域の振興と発展に貢献しています。

もう一度検索