沖縄美ら海水族館

沖縄美ら海水族館について

沖縄美ら海水族館は、沖縄本島北西部に位置し、国営沖縄記念公園の一部として開館しています。運営は一般財団法人沖縄美ら島財団により行われており、「チュらうみ」という言葉は沖縄の方言で「清らかな海」という意味です。その名の通り、さまざまな美しい海の生き物を紹介することを目的としており、観光スポットとしても広く知られています。

大水槽「黒潮の海」

特に注目を集めているのが、館内にある大水槽「黒潮の海」です。これは、全長35メートル、幅27メートル、深さ10メートルで、総水量約7,500立方メートル。この水槽はかつて世界最大を誇り、現在もなお、多種多様な海洋生物が優雅に泳ぐ姿を楽しむことができます。中でも、全長8.6メートルのジンベエザメや、独特な姿のナンヨウマンタが人気で、来館者に感動を与えています。ジンベエザメは水面近くで餌を取るため、その姿を見ることができるのも大きな魅力です。

多彩な展示

水族館内には、77モジュールの展示槽があり、「沖縄の海との出会い」をテーマにしています。沖縄特有のイノーやサンゴ礁、深海に生息する生物など、多様な海の環境を再現し、訪れる人々に豊かな海の世界を伝えています。「サメ博士の部屋」では、サメに関する知識を学べるコーナーも設置されており、実際に沖縄近海で見られる危険なサメたちも紹介されています。

イルカやその他の生き物

海洋博公園内には、オキちゃん劇場という無料で楽しめるイルカショーがあり、さまざまな種類のイルカたちのパフォーマンスを見ることができます。これまでには、2005年に人工尾びれを装着したイルカ「フジ」が話題を呼び、さらに映画化もされました。
また、マナティー館やウミガメ館もあり、それぞれが異なる海洋生物を展示しています。これらの施設で飼育されているマナティーは、特に来館者に人気があります。

沿革と訪問者

沖縄美ら海水族館は、1975年に沖縄国際海洋博覧会の一部として始まり、1979年に国営水族館として設立されました。その後、老朽化に伴い2002年に現在の新しい施設が開館され、以降多くの観光客が訪れる場所として成長を続けてきました。2019年には累計入館者が5000万人を超えるなど、沖縄の観光名所としての地位を確立しています。

アクセスと施設

沖縄美ら海水族館へは、那覇空港から車で約2時間、または高速バスを利用することができます。海洋博公園全体も無料で入場できるため、観覧施設や自然の景観を気軽に楽しむことができます。入館料は、時期に応じて変更があるため、公式ウェブサイトで最新情報を確認するのが良いでしょう。水族館内には飲食店やショップも併設されており、観光体験をより充実させるための設備が整っています。

沖縄美ら海水族館は、海の美しさや神秘を存分に味わうことができるスポットであり、家族連れやカップルにもおすすめの場所です。

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