沙流郡

沙流郡について

沙流郡（さるぐん）は、北海道の日高国に属し、日高振興局の下に位置する地域です。住民の数は約15,479人で、面積は1,735.16平方キロメートル、人口密度は8.92人/平方キロメートルです。この郡には、日高町（ひだかちょう）と平取町（びらとりちょう）の2つの町が含まれています。

郡域の変遷

沙流郡は1879年（明治12年）に行政区画として発足した歴史を持ちます。この時以来、郡域は日高町と平取町の2町から変更されていません。本郡の歴史は、江戸時代にさかのぼり、当時この地域では松前藩による狩猟が行われていました。また、江戸時代には陸上交通が盛んで、箱館（函館）から道東・千島方面への道が存在していました。海上交通においては、門別に北前船が寄航することもありました。

歴史的背景

江戸時代後期には、この地域は東蝦夷地に所属していました。国防のために寛政11年に天領とされることがあり、その後、短い期間ではありますが松前藩に返還されることもありました。戊辰戦争終結後の1869年、国郡里制に従って沙流郡が設置され、その後さまざまな行政変遷を経て現在に至ります。

近代の変化

明治時代には、開拓使の管轄において各種の行政区画が設けられました。特に1879年には郡区町村編制法の施行により、沙流郡は正式にその名を冠する郡として発足します。以降、さまざまな行政機関の下に置かれることになり、例えば明治30年には郡役所が廃止され、浦河支庁の管轄となりました。

町制施行

沙流郡内の町村においても、町制施行が行われました。門別村は1952年に町制を施行して門別町となり、平取村は1954年に町制を施行して平取町となりました。さらに、日高村も1962年に町制を施行し日高町に改称されました。最終的に、2006年には門別町と日高町が合併し、現在の「日高町」が誕生しました。

最近の動向

日高振興局の管轄のもとで地域振興が進んでおり、住民の生活に基づく施策や地域の特性を活かした取り組みが行われています。特に観光や農業などの振興策に力を入れており、地域経済の活性化を目指しています。日高地域は自然豊かな環境に恵まれており、その魅力を引き出すことが求められています。

以上が沙流郡の概略とその歴史的背景です。日高町や平取町の地域振興の取り組みによって、この地がさらなる発展を遂げていくことが期待されています。

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