河上敬子

河上敬子（かわかみ けいこ、1931年3月11日 - ）は、日本の元女優であり、タレント、そして医師という、異色の経歴を持つ人物です。彼女は芸能活動と並行して医学を学び、芸能界を引退した後に医師となりました。

東京女子医科大学を卒業後、慶應義塾大学医学部で学ぶ傍ら、日活と契約を結び映画女優としてデビューを果たしました。1956年には、芸能界の裏側を暴露する内容のエッセイ『女だけの部屋』を出版し、ベストセラーとなりました。このエッセイは、当時の芸能界の内情を赤裸々に描いたことで大きな話題を呼びました。

女優としての活動と並行して、河上はテレビやラジオ番組の医療コメンテーターとしても活躍しました。彼女の医療に関する専門知識と、女優としての経験からくる表現力は、多くの視聴者や聴衆に支持されました。

1950年代末に芸能活動を休止し、以降は医師としての業務に専念しました。1965年に『週刊現代』のインタビューに応じたのを最後に、メディアには姿を現していません。彼女のその後の活動については、詳しい情報は限られています。

河上の出演した映画作品には、以下のようなものがあります。

沙羅の花の峠（1955年、山村聡監督、日活）
太陽の季節（1956年、古川卓巳監督、日活） - ミッチー役
坊ちゃんの逆襲（1956年、近江俊郎監督、富士映画） - 河上医院院長役
東京のテキサス人（1957年、小田基義監督、東京映画） - おでん役
犯罪地帯を探せ（1958年、森園忠監督、日米映画・日本テレビ） - 重田笙子役
蜘蛛男（1958年、山本弘之監督、新映画社） - 明智淳子役

また、彼女の著書には、以下のようなものがあります。

女だけの部屋（四季社、1956年）
本日往診 聞きますわよ（四季社、1957年）

これらの作品を通じて、河上敬子は女優としてだけでなく、作家としても才能を発揮しました。彼女の著作は、当時の社会や文化を反映した貴重な資料となっています。

河上敬子は、女優、タレント、医師という多岐にわたる分野で活躍した、非常にユニークな経歴を持つ人物です。彼女の人生は、多くの人々に勇気と刺激を与えるものと言えるでしょう。

彼女に関する情報は、以下の外部リンクから参照できます。

河上敬子 - allcinema
河上敬子 - 日本映画データベース
河上敬子 - KINENOTE
Keiko Kawakami (I) - IMDb
* Keiko Kawakami - TMDb

これらのサイトでは、彼女の出演作品や詳細なプロフィールを確認することができます。

もう一度検索