河北大学

河北大学の概要

河北大学（かほくだいがく）は、中華人民共和国の河北省保定市に所在する省部共建大学であり、1921年にフランスのイエズス会士によって創設された天津工商学院がその起源です。その後、学校は複数回の名称変更を経て、1960年に現在の名称である河北大学が確立し、1970年に天津から現在の保定市へ移転しました。著名な卒業生としては、著名な経済学者の樊網氏（北京大学教授）が知られています。

大学の現状

河北大学は、広大なキャンパスを有する大学で、教育研究設備は先進的です。学内には、学校本部に加え、新キャンパス、医学部キャンパスなどがあり、敷地面積は約160ヘクタールに及び、建物面積は95万平方メートルに達しています。教育研究用の設備には、約24億円に相当する高額な器具が揃っています。ここでは、ネットワーク技術センターやニュースセンター、体育館、音楽館など、様々な施設が整備されています。さらに、河北大学図書館は河北省で最大の規模を誇り、所蔵文献は390万冊に上ります。

また、大学の博物館では、60万点以上の動植物標本や約7000点の文化財が展示されており、70件以上の国家級の文化財も含まれています。河北大学付属病院もあり、先進的な医療施設を備えており、河北省内での医療サービスの質の高さで知られています。

学部・学科構成

河北大学は、哲学、経済学、法学、教育学、文学、歴史学、理学、工学、医学、経営管理学、芸術学など、11の分野にわたる総合的な学位プログラムを提供しており、計87の本科専攻があります。また、189種の修士号と、37種の博士号が用意されており、教育部が認定する人文・社会科学の重点研究拠点があります。

具体的には、文学院、経済学院、法学学院、工学院など多様な学院が設置され、学生は幅広い分野から選んで専門知識を習得できる環境が整っています。教育機関としての役割を果たすための重点実験室や研究センターも充実しており、国内外での学術的活動を支援しています。

教員陣

河北大学には約3215人の教職員が存在し、その中でも1784人は専任教員です。教員の中には中国科学院の会員や、政府から特別手当を受けている専門家も多く、教育と研究の両方において高い水準を維持しています。博士課程の指導教員は合計92人おり、各分野の専門家が学生の学びを支えています。

学校の歴史

河北大学は、その始まり以来、数回の歴史的転換を経て成長してきました。1921年に設立され、国民政府の教育部から正式認可を受け、1948年に私立津沽大学に改称されるなど、多くの変遷を経ました。1951年には公立化が進み、1960年には河北大学に再編成されました。2002年からは省部共建大学としての支援が始まり、医学部の創立など、新たな展開も見られます。そして2021年には創立100周年を迎えました。

キャンパス情報

河北大学は主に三つのキャンパスを擁し、本キャンパスには文系・理系の学部が、医学部キャンパスには附属病院が位置しています。新キャンパスには工科学部や国際学部が設置されており、広範な学術活動が行われています。これらの施設を通じて、学生は多様な学びを体験し、未来のリーダーとしての成長を遂げています。

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