河本にわ

河本にわ

河本にわ（かわもと にわ、1863年9月17日 - 1976年11月16日）は、明治から昭和にかけて生きた女性で、1975年5月31日から亡くなるまで、長寿日本一および長寿世界一として広く知られていました。彼女は、生年が確実な日本人としては初めて113歳を迎えた人物であり、その長寿は当時大きな話題となりました。

生涯

河本にわは、現在の滋賀県高島市安曇川町で生まれました。若い頃には、地元でより糸工場を経営していた河本家に嫁ぎ、20代で結婚し、8人の子供をもうけました。彼女の人生は、家族を大切にし、多くの子供や孫、ひ孫に恵まれた豊かなものでした。子孫は80人以上にもなり、その中には元自由民主党参議院議員の河本嘉久蔵も含まれています。100歳の時には、孫である河本嘉久蔵から隠居所を贈られ、晩年までそこで生活を送りました。

長寿日本一、世界一へ

1975年5月31日、梅田ミトの死去に伴い、河本にわは長寿日本一および世界一の座を引き継ぎました。この頃、彼女は毎朝5時に起床してお経を唱え、1日に牛乳を4本飲むことを日課としていたといいます。1976年11月16日、午前8時半に113歳60日でその生涯を閉じました。

その他の情報

河本にわは、出生記録が確認できる日本人としては、江戸時代生まれの最後の人物としても知られています。彼女の長寿は、日本の長寿記録史において非常に重要な意味を持っています。

参考文献

* 朝日新聞大津支局編 『現代の顔 : 湖国の100人』（サンブライト出版部, 1977年5月） p98-99

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