河村五良

河村五良

河村五良（かわむら ごりょう、1930年1月17日 - 1991年1月23日）は、昭和期の日本の政治家であり、山口県議会議長を務めた人物です。山口県柳井市出身。

経歴

河村五良は柳井市から下松市に移り住み、タクシー会社である株式会社メトロ交通を設立しました。その後、ゴルフ場経営を手掛ける白須那高原開発株式会社を設立し、事業家としての手腕を発揮しました。

1967年、山口県議会議員選挙において下松市区から出馬し、初当選を果たしました。以後、1987年まで6期連続で当選し、県政に深く関与しました。自由民主党山口県連では幹事長を務め、1985年5月9日から1989年5月13日までの期間、山口県議会議長という要職を歴任しました。

国政選挙においては、常に佐藤栄作、佐藤信二父子を二代にわたり支持し、選挙対策本部長などの重要な役職を務めました。地方政界においては、その手腕から「県政の寝業師」と称され、地域のために政治力を発揮し、フィクサー的な役割を果たしました。

人物

河村五良はその気さくな人柄から、地域住民や関係者から「ごりょーちゃん」という愛称で親しまれていました。2005年6月3日には、故郷である柳井市のウェルネスパークに、河村五良の功績をたたえる胸像が建立されました。この日は、河村五良が長年にわたり仕えた佐藤栄作元首相の命日でもあり、特別な意味を持つ日となりました。

長男である河村尚男は、五良の死後、1991年の県議選に後継者として自民党公認で出馬し、無投票で当選を果たしました。その後、県議会議員を1期務めました。しかし、2010年6月20日に52歳という若さで死去しました。

兄である河村三良は、柳井市の前県議長である谷川忠男の後援会長を長年務めました。また、柳井市においてタクシー会社、ボウリング場、ガス会社などを経営し、地域経済の発展に貢献しました。

元秘書であった福田稔は、1996年から下松市議会議員を4期務め、地域社会に貢献しました。

河村五良は、地域社会の発展に尽力し、多くの人々に慕われた政治家でした。彼の功績は、故郷に建立された胸像を通じて、後世に語り継がれています。

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