河野太郎 (美術家)

河野太郎（かわの たろう）

河野太郎は、明治40年（1907年）11月27日に生まれ、平成12年（2000年）8月19日に没した日本の美術家です。彼は、徳島大学学芸学部の教授を務めました。

生涯

大分県出身の河野太郎は、東京美術学校図画師範科を卒業後、美術家としての道を歩み始めました。卒業後は、鹿児島県女子師範学校（現在の鹿児島大学）や徳島県女子師範学校で教諭として教鞭を執りました。教育者として多くの学生を育成する傍ら、自身の創作活動も精力的に行いました。

昭和25年（1950年）には、徳島大学学芸学部の助教授に就任し、昭和27年（1952年）には同大学の教授となりました。大学での教育活動を通じて、後進の育成に尽力しました。

河野太郎は、東光会展に作品を出品し、東光会の委員や東光会徳島県支部長を歴任しました。彼の作品は、多くの人々に感銘を与え、美術界における評価を高めました。また、昭和52年（1977年）から昭和56年（1981年）まで徳島県美術家協会の会長を務め、徳島県の美術振興に貢献しました。

昭和54年（1979年）には、第五回徳島県文化賞を受賞しました。この受賞は、彼の長年にわたる美術活動と地域文化への貢献が認められたものです。

平成12年（2000年）8月19日、慢性気管支炎のため逝去しました。享年92歳でした。

家族

河野太郎の弟には、旧大日本帝国海軍の将校で潜水艦機関長として真珠湾攻撃に参加した河野克次がいます。また、その三男で元自衛隊統合幕僚長の河野克俊は甥にあたります。

著書

河野太郎は、著書も残しており、地域の文化や歴史に関する研究にも貢献しました。

『阿波画人名鑑』徳島県教育会出版部〈徳島郷土双書 15〉、1968年7月。
『初太郎漂流記』徳島県教育会出版部、1970年10月。
『画人守住貫魚 あわせて師広輝、子勇魚、周魚』徳島県出版文化協会〈徳島シリーズ 2〉、1971年9月。

外部リンク

河野太郎の詳細 - 作家詳細情報 - 徳島県立近代美術館
* 河野太郎・資料の詳細 - 作家詳細情報 - 徳島県立近代美術館

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