河野昌人

河野 昌人

（かわの まさと、1978年5月7日 - 2017年6月16日）

佐賀県佐賀市に生まれたプロ野球選手（投手）。現役時代は広島東洋カープ、福岡ダイエーホークスに所属した。

来歴

河野は小学3年生で野球を始め、小学6年生の頃には全国大会に出場する経験を積んだ。龍谷高校に進学後、2年生の夏には第77回全国高等学校野球選手権大会（夏の甲子園）への出場を果たしている。この時は外野手登録ながら控え投手も兼任しており、初戦の越谷西高校との試合で救援登板したが、チームは惜敗した。3年生の夏は、佐賀大会の初戦で敗退し、甲子園に戻ることは叶わなかった。

高校でのプレーを終え、1996年度のプロ野球ドラフト会議において、広島東洋カープから3位指名を受け、プロの世界へ足を踏み入れた。

プロ野球選手としてのキャリアにおいて、2000年は特に記憶に残る年となった。シドニーオリンピックの野球日本代表に選出され、国際舞台を経験。予選リーグでは3試合に登板し、4イニングを無失点に抑える投球を見せた。所属球団の広島では、このシーズンに9セーブを記録し、ストッパーとしてチームに貢献した。しかし、翌年以降は右肘の故障に悩まされ、手術を受けるなど、本来の投球ができなくなり成績が低迷した。

2003年シーズン終了後、広島を自由契約となる。翌2004年には、福岡ダイエーホークスの入団テストに合格し移籍。しかし、この年限りで現役生活を終えることを決断した。投手としてだけでなく、打撃にも非凡な才能を持ち合わせており、2002年8月15日の中日ドラゴンズ戦では代打として出場したこともあった。

引退後と突然の死

現役引退後は、故郷である佐賀に戻り、野球との関わりを続けた。病院に勤務しながら、社会人野球のクラブチーム「佐賀魂」では選手兼任コーチとして活動し、若い選手たちの育成に力を注いだ。また、ホークスジュニアベースボールスクールのコーチとしても、子どもたちへの指導にあたっていた。

2017年6月16日、虚血性心疾患により、わずか39歳で急逝した。亡くなる前日まで、ホークスジュニアベースボールスクール佐賀校の講師を務めていた最中の突然の出来事だった。

記録

初登板: 1998年8月19日、対阪神タイガース18回戦（広島市民球場）、10回表2死に3番手救援、1/3回無失点
初先発: 1998年9月15日、対阪神タイガース23回戦（阪神甲子園球場）、1回2/3を7失点（敗戦投手）
初奪三振: 1998年9月15日、対阪神タイガース23回戦（阪神甲子園球場）、1回裏に坪井智哉から空振り三振
初勝利・初先発勝利: 1999年8月11日、対横浜ベイスターズ19回戦（横浜スタジアム）、6回2失点
初セーブ: 2000年4月29日、対横浜ベイスターズ5回戦（横浜スタジアム）、9回裏2死に7番手救援、1/3回無失点

背番号

広島東洋カープ: 54（1997年 - 1999年）、12（2000年 - 2003年）
福岡ダイエーホークス: 46（2004年）

関連人物・項目

佐賀県出身の人物一覧
広島東洋カープの選手一覧
福岡ソフトバンクホークスの選手一覧

もう一度検索