河野真歩

河野 真歩（かわの まほ）は、1996年5月4日生まれ、大分県大分市出身の女性アナウンサー。現在は故郷の放送局、大分放送（OBS）に所属している。親しみやすい人柄で知られ、ニックネームは「まほるん」。

多様な学びとキャリアパス

河野アナウンサーは、地元大分県の大分高等学校を卒業後、大分県立芸術文化短期大学の情報コミュニケーション学科心理学専攻に進学した。在学中には、交換留学生としてアメリカ合衆国のカリフォルニア大学へ留学し、語学力の向上に努めた。

短大卒業後は、さらに学びを深めるため高知大学人文学部人間文化学科に編入。ここでは人文科学の幅広い分野を修め、特に卒業研究では社会情報学の観点から災害時の避難行動について深く探求した。東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県の仙台平野や岩手・宮城・福島各県の三陸海岸沿岸部を自ら訪れ、津波を経験された方々への丁寧な聞き取り調査を実施した。この研究成果は、2021年5月に『複線径路等至性アプローチによる東日本大震災時の避難径路分析』と題する論文としてまとめられ、社会情報学関連の学会で発表されるなど、アカデミックな分野でも高い知見を示している。

高知大学卒業後の2019年、高知放送（RKC）にアナウンサーとして入社し、放送業界での第一歩を踏み出した。高知放送ではテレビやラジオの様々な番組を担当し、アナウンサーとしての経験を積んだ。しかし、2021年3月に同社を退職。翌4月には、縁深い故郷・大分の大分放送（OBS）に中途採用で入社し、現在に至る。

学生時代の輝かしい実績

河野アナウンサーの学生時代の活動は目覚ましく、その才能は早くから開花していた。

高校時代: 放送部に所属し、全国レベルのコンテストで優れた成績を収めた。第38回全国高等学校総合文化祭には大分県代表として出場し、アナウンス部門で最高賞にあたる優秀賞を受賞。また、放送部門では、チームとして文部科学大臣賞（全体の1位）を獲得するなど、輝かしい実績を残した。
短大時代: 学業と並行して地域のPR活動にも積極的に貢献。2016年6月から2年間にわたり「大分市観光キャンペーンレディ」を務め、国内外で大分市の魅力を発信する役割を担った。特に中国・武漢での観光プロモーション活動や、様々なイベントでの司会、知事・市長への表敬訪問など、多忙な日々を送った。
高知大学時代: 高知の放送局である高知さんさんテレビで学生キャスター・リポーターとしても活動し、現場での実践的な経験を積んだ。また、学内イベントにも積極的に参加し、「ミス高知大学2017」で見事グランプリに輝くなど、学内でも広く知られる存在だった。

これらの多岐にわたる経験は、アナウンサーとして多角的な視点を持ち、幅広い分野に対応できる能力の基盤となっている。

人物像と多彩な趣味

河野アナウンサーは、親しみやすい笑顔と明るい人柄で知られている。多趣味であり、好奇心旺盛な一面を持つ。

主な趣味として、以下の点が挙げられる。

ご当地ソフトクリーム巡り: 旅先でその土地ならではのソフトクリームを味わうのが好き。
道の駅巡り: 各地の道の駅を訪れて、特産品やご当地グルメを楽しむ。
映画・ドラマ鑑賞: 幅広いジャンルの作品に触れ、表現力や感性を磨いている。
空手: 心身を鍛え、集中力を高める。
写真撮影: 日々の出来事や風景を写真に収めることを楽しんでいる。

これらの趣味から、アクティブでありながらも感性を大切にする人物像がうかがえる。ニックネームの「まほるん」も、その親しみやすさを表している。

現在および過去の担当番組

現在、大分放送（OBS）で担当している主な番組は以下の通りである。

ラジオ: 「OBSニュース」、「私の作文」、「えとう窓口のエンジン全開！」
テレビ: 「OBSニュース」、「かぼすタイム」、「OBSイブニングプラス」

ニュース番組を中心に、情報、バラエティなど幅広いジャンルの番組に出演している。

過去には、高知放送（RKC）時代にテレビ番組「eye+スーパー」の一部コーナーやニュース、ラジオ番組「歌のない歌謡曲」「モーニングシャワー」「朝の話題」（いずれも帯番組）を担当した。大分放送移籍後も、ラジオ「情熱ライブ!Voice」（金曜、2021年4月～2022年3月）や、自身の冠番組「まほパラ ～まほろばパラダイス～」（木曜、2022年9月～2023年3月）など、様々な番組で活躍してきた。

多才な経歴と幅広い経験を持つ河野真歩アナウンサー。故郷・大分の放送局で、持ち前の明るさと分析力、そして好奇心を活かし、今後も地域に根ざした情報発信を続けていくことが期待されている。

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