沼尾みゆき

沼尾みゆき：音楽と舞台の道を歩む女優

1974年1月23日、栃木県宇都宮市生まれの沼尾みゆきさんは、幼少期から音楽に囲まれた環境で育ちました。音楽教師の父とピアノ講師の母の影響を受け、音楽への情熱を育んでいきます。宇都宮短期大学附属高等学校音楽科声楽専攻を卒業後、東京芸術大学音楽学部声楽科に進学。卒業後は二期会オペラスタジオで研鑽を積みました。

劇団四季時代：輝けるキャリアの幕開け

1998年、劇団四季のオーディションに合格。四季劇場開場記念オーディションという記念すべき舞台への参加は、彼女のキャリアにとって大きな転機となりました。当初はアンサンブルとして参加した『人間になりたがった猫』をはじめ、その後、『オペラ座の怪人』クリスティーヌ役、『美女と野獣』ベル役など、数々の主役を射止めます。特に『ミュージカル李香蘭』のタイトルロールは、野村玲子さん以来の抜擢という快挙でした。

彼女の透き通るようなソプラノは「クリスタルボイス」と称賛され、高い評価を得ました。ブロードウェイミュージカル『ウィキッド』日本初演では、グリンダ役のオリジナルキャストに選ばれ、NHK教育番組『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』では、オーディションから初日舞台までの密着ドキュメンタリーが放送されるなど、注目を集めました。『ウィキッド』でエルファバ役を務めた濱田めぐみさんとは、先輩後輩として深い信頼関係を築いています。2010年には『サウンド・オブ・ミュージック』のマリア役で主演を務め、同年には、映画『オペラ座の怪人』の吹き替えでクリスティーヌ役の声優も担当しました。

劇団四季退団後：新たな舞台へ

劇団四季を退団後も、舞台を中心に精力的に活動。2016年には結婚と妊娠を発表、翌年には女児を出産。子育てと両立しながら、舞台への復帰を果たしました。その後、2020年には第2子となる女児を出産。出産後もすぐに舞台に立ち続け、現在も精力的に活躍中です。

多彩な舞台作品：表現力の幅広さ

これまでに、数多くの舞台作品に出演。劇団四季時代の作品に加え、『ひめゆり』『Sleeping Beauties』『三銃士』など、幅広いジャンルの作品で、確かな演技力と歌唱力を披露してきました。近年では、『Trans 女たちのフロイト的考察』で主演を務めるなど、役柄の幅を広げ、常に新たな挑戦を続けています。

コンサート活動：豊かな歌声を届ける

舞台だけでなく、コンサート活動にも積極的に参加。ソロコンサートやジョイントライブ、ゲスト出演など、様々な場で、その豊かな歌声を聴衆に届けています。ミュージカルコンサートやクラシック音楽とのコラボレーションなど、多彩なプログラムで、音楽の幅広い魅力を伝えています。

テレビ出演：才能の多面性を示す

テレビ番組への出演も経験。NHK教育『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』での出演や、日本テレビ「金曜ロードショー」での吹き替え、テレビ東京『THE カラオケ★バトル』への出演など、その才能を多角的に示しています。

沼尾みゆきの魅力

沼尾みゆきさんは、類まれな歌唱力、表現力、そして持ち前の明るさと誠実さで、多くの人々を魅了する女優です。音楽への深い愛情、舞台への情熱、そして母としての温かさ。これらのすべてが彼女のパフォーマンスに深みを与え、唯一無二の存在感を放っています。今後の活躍からも目が離せません。

主な出演作品（抜粋）

舞台
劇団四季時代：『人間になりたがった猫』、『オペラ座の怪人』、『美女と野獣』、『ウィキッド』、『サウンド・オブ・ミュージック』など多数
劇団四季退団後：『ひめゆり』、『Sleeping Beauties』、『三銃士』、『Trans 女たちのフロイト的考察』、『Last Shangri-La』、『BRAVE HEART』、『ミルコとカギロイの森』、『相依為命』など多数

コンサート
『ミュージカル・ミーツ・シンフォニー』、『濱田めぐみ20周年記念コンサート』、『上原理生・沼尾みゆきジョイントライブ』など多数

テレビ
NHK教育『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』、『金曜ロードショー』（オペラ座の怪人吹き替え）、『THE カラオケ★バトル』など

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