沼津市立第三中学校

沼津市立第三中学校について

沼津市立第三中学校は静岡県沼津市に位置する公立の中学校で、1947年に開校されました。当初は海軍音響技術研究所の建物を利用して教育が始まり、その後数十年にわたり様々な変遷を経て現在に至ります。

校の歴史

学校の歴史を振り返ると、1957年には静岡国体に伴い、広大な6000坪のグラウンドが整備されました。1965年には中央校舎が完成し、そこから女子制服が1966年にセーラー服からボレロに変更されるなど、学校のイメージも少しずつ変わっていきました。1970年には校舎の火災が発生し、翌年には山側校舎の再建が行われ、1988年には特別教室が設置されるなど、施設の充実が図られてきました。

さらに、2005年には新たにグラウンド側の校舎が完成し、学校給食が始まり、2011年には新体育館が完成、1階部分は地域センターとしても使用されています。

生徒の状況と進学先

当校には、沼津市立第三小学校と沼津市立香貫小学校の生徒が多く進学しています。1980年代の最盛期には1学年10クラスと多くの生徒が在籍していましたが、現在は少子高齢化の影響もあり、各学年4クラスへと減少しています。

学校行事：潮風祭

毎年秋には「潮風祭」として文化祭と体育祭が開催され、合唱コンクールや吹奏楽部の演奏が地域住民と生徒によって楽しまれています。体育祭では、学年やクラスごとに分かれたチームが競い合い、熱い闘志が交わされるイベントとなっています。

自然環境に囲まれた立地

校舎は裏山のふもとに建設されており、一部の施設は山の斜面に位置しています。また、校地内には戦時中の海軍研究設備の名残として「おばけプール」と呼ばれるプール跡も残されています。

スクールカラーと制服

当校のスクールカラーである臙脂色のジャージは「赤タイ」として親しまれ、基本的には冬季のみ使用されています。かつて紫色に変更する計画もありましたが、生徒たちの意見を受けて、従来のデザインが保持されています。2008年度からは体育着は全学年で半袖になるなど、段階的に新しいスタイルへの移行が行われています。

修学旅行と特別活動

修学旅行としては奈良・京都の2泊3日の行程が設定されており、歴史と文化を学ぶ機会が与えられています。また、2年生の高原教室では体力が試される山登りを行い、毎年のイベントとなっています。

卒業生の活躍

著名な卒業生としては、ハンマー投の室伏重信氏やサッカー界で活躍した山本昌邦氏などが知られています。彼らの功績は多くの生徒たちにとっての憧れであり、刺激となっています。

通学区域と地域貢献

学校は周辺地域の避難所にも指定されており、地域の安全に寄与しています。通学区域には沼津市立第三小学校と香貫小学校の学区が含まれ、多くの生徒が地域のコミュニティを支えています。

このように、沼津市立第三中学校は地域に根差し、歴史ある教育を提供する学校として、多くの生徒や保護者に支持されています。

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