沿志奏逢4

Bank Band 『沿志奏逢4』

『沿志奏逢4』は、Bank Bandが2021年9月29日にリリースした初のベスト・アルバムです。トイズファクトリーから発売されました。

アルバム概要

本作はBank Bandにとって初のベストアルバムであり、選曲は主にトイズファクトリーのスタッフによって行われました。収録されている全楽曲にはリマスタリングが施されています。

CDは2枚組で構成されており、DISC 1には、これまでにリリースされたBank Bandのオリジナル曲や代表的なカバー曲に加えて、新曲「東京協奏曲」が収録されています。DISC 1のリマスタリングはテッド・ジェンセンが担当しました。

DISC 2は「LIVE BEST」と題され、野外音楽フェスティバル『ap bank fes』の歴代ライブ音源から厳選されたトラックが収録されています。DISC 2のリマスタリングは内田孝弘 (FLAIR MASTERING WORKS) が担当しました。

前作『沿志奏逢3』の発売以降にBank Bandが披露した楽曲のうち、『Reborn-Art Festival × ap bank fes 2016』および『MUSIC for ASO 2016 supported by ap bank』で演奏されたBUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKENのカバー「ロストマン」や、『Reborn-Art Festival 2017 × ap bank fes』で披露されたスピッツのカバー「夏の魔物」は、本作には収録されていません。

リリースとプロモーション

アルバムは通常盤のみの1形態で発売されました。CD2枚組で、紙ジャケット仕様となっています。初回仕様には、特典映像として小林武史と櫻井和寿による対談「Talk about 18 years of Bank Band」の映像と、「優しい歌」「カルアミルク」のセッション映像が視聴できるシリアルナンバーが封入されています。また、先着購入特典としてステッカーが用意されました。発売と同時に、ダウンロード配信およびサブスクリプション配信も開始されました。

Bank Bandとしては、2010年に発売された『沿志奏逢3』以来、約11年ぶりのアルバムリリースとなりました。

本作の収益は、ap bankが行っているひとり親家庭の支援プロジェクト「spoon」や災害復興支援、宮城県で開催される総合芸術祭『Reborn-Art Festival 2021-22』などの費用に充てられます。

アルバム発売の発表と同時に、2021年8月29日にマルホンまきあーとテラス 石巻市芸術文化センター大ホールにて、小林武史と櫻井和寿によるライブ『ワン・バイ・ワン・プラス ～10年目のフレームより～』の開催が発表されました。また、同年秋には野外音楽フェスティバル『ap bank fes '21』の開催も発表されました。後者については、アルバム発売週である10月3日に、無観客生配信ライブ『ap bank fes '21 online in KURKKU FIELDS』として、千葉県・KURKKU FIELDSで開催されました。

アートワーク

本作のアートディレクターは、ap bank設立当初から関わりの深い森本千絵が担当しました。森本は「いま、この奏、言葉、声に出逢う（再会する）ことは 抱きしめ、抱きしめられるような心地になります」とコメントしています。小林武史は、本作のジャケットについて「ヨーロッパやアメリカの人たちも コロナ禍ではハグできないし、日本にハグの文化があるわけではないんだけど、アルバムのアートワークを見て、『今、必要なことだな』と思って。アルバムを通して、『ひさしぶりにみんなともう1回会えた』ということも表現されている」と評しています。

もう一度検索