泉大津パーキングエリア

泉大津パーキングエリア

泉大津パーキングエリアは、大阪府泉大津市に設けられた阪神高速道路4号湾岸線の休憩施設です。その最大の特徴は、上下線（大阪市内方面行き／天保山方面と、りんくう方面行き）の施設が物理的に分離しているにもかかわらず、本線上を跨ぐ形で設置された歩道橋によって両施設間を行き来し、相互に利用できる構造になっている点です。

このパーキングエリアは、阪神高速の泉大津〜りんくう間が開通した当初は供用されていませんでしたが、近隣にあった高石ミニPAや泉大津ミニPAといった既存施設の機能を統合し、1996年に新たに設置されました。施設の建設にあたっては立体道路制度が適用されており、隣接する「きららセンタービル」（正式名称：堺泉北港ポートサービスセンタービル）と一体的な構造物として整備されています。

特に大阪市内方面行きの施設は、一体整備されたビルの高層階部分、具体的には11階がパーキングエリアの休憩スペースとして利用されています。この11階からは周辺の風景を一望できる展望フロアが設けられており、休憩と同時に景観を楽しむことができます。

主要な設備

泉大津パーキングエリアの設備は、利用者のニーズに応えるため多岐にわたります。

駐車場
上下線ともに大型車31台、身障者用3台の駐車スペースを確保しています。小型車については、大阪市内方面行きが99台、りんくう方面行きが101台収容可能で、合計すると多くの車両に対応できる容量を備えています。

トイレ設備
一般用トイレに加え、泉大津パーキングエリアの特筆すべき設備として、阪神高速道路上の休憩施設としては唯一となるキッズトイレが設置されています。男女ともに各階に子供向けの設備が用意されており、小さなお子様連れのお客様も安心して利用できます。一般用トイレも十分な数が確保されており、特に男性用には和式1基に対して洋式が7基、女性用は和式5基に対して洋式が17または18基と、洋式が主流となっています。また、バリアフリーに配慮した身障者用トイレも各階に設置されています。

商業施設・休憩施設

大阪市内方面行き（北行）:
売店（8:00～21:00）
レストラン「泉大津食堂」（8:00～21:00）
屋台
無料休憩所
展望フロア（ビル11階）

りんくう方面行き（南行）:
コンビニエンスストア「デイリーヤマザキ」（24時間営業）
レストラン「Daily Carnival」（8:00～20:00）
無料休憩所

その他の設備
上下線共通で、自動販売機、公衆電話といった基本的な設備のほか、道路情報ターミナル（北行のみ）、インフォメーションコーナー（北行のみ）、インターネット無線スポット、ETC利用履歴発行プリンター、携帯電話充電器、そして給電スタンドが設置されており、現代のドライバーが必要とする様々なサービスが提供されています。

泉大津パーキングエリアは、単なる休憩施設としてだけでなく、阪神高速唯一のキッズトイレや展望フロアといったユニークな設備を備え、きららセンタービルと一体となった多機能な複合施設としての側面も持っています。大阪湾岸部を通行する際の立ち寄り場所として、多様なニーズに対応できる利便性の高いパーキングエリアと言えるでしょう。

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