泉正樹

泉 正樹（いずみ まさき）について

泉正樹は、1961年に東京都練馬区で生まれた将棋棋士で、棋士番号144を持ちます。彼は関根茂九段の門下で修行し、1980年に四段に昇進した55年組の一員です。将棋界での経歴を通じて多くの記録を打ち立て、独自のスタイルで知られています。

将棋棋歴

泉は、奨励会二段時代に開催された第1回若駒戦で準優勝を果たしました。その後、第46期順位戦ではC級2組で羽生善治と共に全勝を達成し、同時に昇級するという快挙を成し遂げました。1999年には、早指し将棋選手権で禁じ手を指してしまい敗北する一幕もありましたが、これまで数多くの公式戦で成功を収めてきました。

2013年には竜王戦ランキング戦で岡崎洋六段に勝利し、八段への昇段を実現します。また、2017年には公式戦通算600勝を達成し、将棋栄誉賞を授与されました。その後も活躍を続ける中、2018年度の順位戦では2つ目の降級点を受けることとなりますが、自らC級2組に降級することは選ばず、フリークラスに転出する道を選びました。

直近の公式戦では、今後2025年度までの参加が見込まれる中、姿勢を崩すことなく自らの棋士としての道を歩んでいます。

人物・棋風

泉棋士は自称「野獣」であり、攻撃的なスタイルを特徴とする「野獣流攻め将棋」を身に付けています。このスタイルは、彼の著書でも詳しく紹介されており、多くの将棋ファンに愛されています。さらに、犬を愛する彼は、自身の連載に愛犬「エルちゃん」を頻繁に登場させ、その写真や日常生活を報告していました。

また、泉は病気にも直面しています。脊髄小脳変性症と診断され、これによって2021年から椅子対局を実施しています。体調が厳しい中でも、将棋への情熱を持ち続け、将棋界への貢献を続けています。2021年には、広瀬章人との対局においてその体調の悪化から不戦敗となったことも報じられています。

昇段履歴

泉の昇段履歴は以下の通りです：

• - 1973年04月01日：6級（奨励会入会）
• - 1977年09月01日：初段
• - 1980年08月20日：四段（プロ入り）
• - 1985年04月26日：五段
• - 1989年06月23日：六段
• - 1997年10月19日：七段
• - 2013年07月04日：八段

主な成績と表彰

泉正樹は、将棋界での現役勤続25年と40年を表彰され、通算600勝には51人目の棋士として名を刻むなどの功績を持っています。彼の将棋界での貢献は数多く、後進に対する影響も少なくありません。

著書

彼は将棋に関する著作も数多く残しており、特に『野獣流攻める矢倉』や『相掛かりガイド2』など、独自の棋風を広めています。

このように泉正樹は、将棋棋士としての長い歴史を有し、時代を超えて多くの人々に影響を与え続けています。

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