法政大学出版局

一般財団法人法政大学出版局

一般財団法人法政大学出版局（ほうせいだいがくしゅっぱんきょく、英：Hosei University Press）は、法政大学の出版部門として1948年に設立された法人です。この法人は法政大学の学術活動に対応する書籍を主に出版しており、専門研究書、教科書、一般教養書など、様々なジャンルにおいて学術的な内容を提供しています。出版された書籍の中にはオリジナル作品だけでなく、海外文献の翻訳や紹介も含まれています。これにより、現代の人文・社会科学の研究を促進することを目指し、出版物による教育的な寄与を行っています。

出版の特色と活動

法政大学出版局は、出版物の質を高めるために、研究や教育に携わる有識者を理事として迎え入れています。これにより、学術的な視点を持った質の高い書籍を生み出す土壌を整えています。また、法政大学そのものとは独立した組織として、自由な発想のもと、学問の発展や理論の深化を図っている点も特筆すべきです。これまでに数多くの著作を手掛け、人文・社会科学という幅広い領域において、専門性と独自性を併せ持つコンテンツを展開しています。

歴史的背景と沿革

法政大学出版局は、1948年12月に設立され、当初は法友会出版局という名称でした。設立当時の初代理事長は野上豊一郎、初代局長には相島敏夫が就任しました。彼らのもとで、出版局は映画『ヒロシマ』の著者、ジョン・ハーシーによる作品が初めての出版物として世に送り出しました。その後、1963年には法政大学出版局に改名し、481969年からは港区の麻布校舎に移転することとなりました。しかし、麻布校舎の売却の影響を受け、1984年には再び市ケ谷キャンパス内へと戻ることとなりました。このように歴史的な変遷をたどりながら、出版局は常に新たな挑戦を続けています。

主な出版物

法政大学出版局が刊行している代表的な書籍には、「叢書・歴史学研究」という研究書のシリーズや、「叢書・ウニベルシタス」として知られる翻訳書が含まれています。さらに、「ものと人間の文化史」や「ピエール・ベール著作集」なども、特に学術研究や一般教養の分野で高く評価されています。これらの作品は、歴史に対する新たな視点を提示するとともに、学術を広く社会に浸透させる役割を果たしています。

所在地と法人登記

法人の登記住所は東京都千代田区富士見2丁目17番1号、法政大学構内に位置しています。また、販売業者としての住所は東京都千代田区九段北3丁目2番7号、法政大学九段校舎内にあります。

法政大学出版局は、今後も学術的な視点からの発信を続け、学問の進展に寄与することを目指していくことでしょう。

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