波号第六潜水艦

波号第六潜水艦について

波号第六潜水艦（はごうだいろくせんすいかん）は、大日本帝国海軍に属した潜水艦で、川崎型に分類される艦艇です。この艦の特徴として挙げられるのは、川崎造船所が設計と建造を手がけた国産初の潜水艦であるという点です。これにより、国際的な水準の潜水艦技術の向上を目指す上での重要な一歩となりました。

基本情報と歴史

波号第六潜水艦の起工は1910年3月22日で、設定当初の名称は第十三潜水艇でした。進水日は1912年7月18日で、同年の9月30日に完成しました。初期の目的は、既に所有していたヴィッカース社製のC1型およびC2型潜水艦との比較を通じて、国内の潜水艦技術を向上させるための研究にありました。

しかし、竣工後の試験において、速力や航続力において外国製潜水艦に劣ることが明らかになり、この艦艇はしばらくの間、外国の潜水艦を取り入れての研究を進める情勢にありました。

波号第六潜水艦は、1916年8月4日に二等潜水艇に類別され、その後1919年4月1日に三等潜水艦に改称されました。同時に艦名も第十三潜水艦と改められ、1923年6月15日には正式に波号第六潜水艦と改名されました。この名称変更は、当艦が海軍における艦艇の識別を明確にするために行われたものです。

艦長とその任期

この艦の艦長には数名が就任しました。原龍朔大尉が1920年12月1日から1921年12月1日までの約1年間、山崎重暉大尉がその後の約半年間の1921年12月1日から1922年5月30日まで、さらには河村文平大尉が任期を受け持ちました。このように、艦長の変更は艦齢に応じた運営や指揮の変化を反映しています。

終焉と除籍

波号第六潜水艦は、1929年12月1日に除籍され、その歴史に幕を下ろしました。この艦の運用と後の研究における経験は、後の潜水艦建造において貴重な教訓となったことでしょう。

参考資料

波号第六潜水艦に関する情報は、様々な資料に記述されています。雑誌「丸」編集部の『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』や、海軍歴史保存会の『日本海軍史』など、信頼性の高い文献をもとにしており、艦艇の詳細な情報の取得に役立つでしょう。

このように、波号第六潜水艦は日本海軍の潜水艦史において興味深い位置を占めており、当時の技術的背景や海軍の発展のために寄与した艦艇として記憶されています。

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