波田野由衣

波田野由衣は、1987年9月18日に神奈川県で生まれた、日本の元女性声優です。彼女は、2017年3月31日まで声優事務所である尾木プロ THE NEXTに所属し、様々なメディアで活動を展開しました。

声優としてのキャリアにおいては、多岐にわたるジャンルの作品に参加しています。テレビアニメでは、2008年の「BLASSREITER」でのオペレーター役を皮切りに、2009年には「FAIRY TAIL|FAIRY_TAIL」に出演。特に、サンリオ原作の人気シリーズ「ジュエルペット」では、2010年から2013年にかけて4シリーズにわたりブラウニー役を演じ、長期にわたって作品に関わりました。その他にも、2011年には「アスタロッテのおもちゃ!」でリュッカ役を、「夏目友人帳 参」では少年時代の慎一郎や憑依された女子生徒役などを担当しました。また、同年に放送された「ペルソナ4」にも出演しています。

2012年には、「超訳百人一首 うた恋い。」で松君や見送りの人、女房、子供といった複数のキャラクターを演じ分けました。同じく2012年の「夏目友人帳 肆」でも女子生徒や女子小学生役を務め、シリーズへの継続的な参加が見られます。2013年には「ゆゆ式」や「恋愛ラボ」に生徒役や女子役として出演し、学園を舞台にした作品にも声を届けました。キャリア後期のテレビアニメ出演としては、2014年の「ウィッチクラフトワークス」や「遊☆戯☆王ARC-V」が挙げられます。

劇場アニメでは、2012年公開の「放課後ミッドナイターズ」に参加しています。また、OVA作品としては、2012年の「この男子、宇宙人と戦えます。」に出演するなど、映像作品の分野で幅広く活躍しました。

ゲーム分野への貢献も特筆されます。特に、東方Projectを題材とした二次創作ゲーム「不思議の幻想郷」シリーズでは、物部布都役を繰り返し担当しており、2014年の「不思議の幻想郷3」以降、「不思議の幻想郷 -THE TOWER OF DESIRE-」「物部布都と7つの試練」「不思議の幻想郷 TOD RELOADED」といった多くの関連作品で同キャラクターに声を当てています。その他のゲーム出演作としては、2015年の「かんぱに☆ガールズ」でレッカ・クジョウ役を、2016年には「あんさんぶるガールズ!!」で高原ちあき役を演じました。さらに、「ザ・バレットリポーター」ではPVナレーションを務めています。

音声メディアやその他の活動にも幅を広げていました。ラジオ番組「BE YOURSELF」ではアシスタントとして番組を支え、CMではWOWOWの「グーグーだって猫である」のナレーションを担当しました。テレビ番組では、「奇跡体験!アンビリバボー」でボイスオーバーを務めるなど、声優としてだけでなく、ナレーターや語り手としても活躍の場を持っていました。

舞台活動も行っており、SHOW＆GO FESTIVALの公演「そう遠くない遭遇」には、下田サキ役で出演しています。

多忙な活動の一方で、プロフィール上ではマッサージを趣味として挙げていました。

波田野由衣は、2017年3月末をもって所属事務所を離れ、声優としてのキャリアに一区切りをつけましたが、それまでの間にアニメのメインキャラクターから脇役、ゲームの人気キャラクター、ラジオ、CM、ボイスオーバー、舞台と、声優の枠に収まらない多彩な表現活動を展開し、多くの作品にその声と演技を刻みました。彼女の活動は、様々なメディアを通じてファンに届けられました。

もう一度検索