洛陽龍門杯中国囲棋棋聖戦

洛陽龍門杯中国囲棋棋聖戦

洛陽龍門杯中国囲棋棋聖戦は、中国の囲碁界において最も権威のある棋戦の一つです。その最大の特徴は、国内最高レベルの賞金額を誇る点にあります。この棋戦は、洛陽市に位置する世界遺産、龍門石窟の名を冠しており、その文化的価値と囲碁の知的競技性が融合したイベントとして注目されています。

大会の変遷

2012年に創設された当初から、国内最高賞金額の棋戦として話題を集めました。その後、2017年からは「洛陽白雲山杯中国囲棋棋聖戦」と名称を変更し、会場も河南省洛陽市白雲山風景区へと移されました。

大会主催・協力

この棋戦は、中国囲棋協会と洛陽市人民政府が主催し、洛陽新区管委会（第1-2期）や河南省体育局（第3期-）が共同で主催しています。また、洛陽市体育局、洛陽市棋類協会（洛陽市囲棋協会）、河南省社会体育管理センター、嵩県人民政府、河南省囲棋協会などが協力団体として名を連ねています。

優勝賞金と対局方式

優勝賞金は、第1期から第2期までは60万元、第3期以降は80万元と高額に設定されています。

対局は、まず予選を勝ち抜いた16名と、シード棋士16名を加えた計32名によるトーナメント戦が行われます。決勝の対局方式は期によって異なり、第1期は五番勝負、第2期は三番勝負で勝者が決定した後、前年優勝者との挑戦手合五番勝負が行われました。第3期は決勝戦一番勝負、挑戦手合は三番勝負となっています。

持ち時間も対局によって異なり、予選では各2時間、本戦では各2時間45分、1分の秒読み5回となっています。

歴代優勝者

過去の優勝者と挑戦手合の結果は以下の通りです。

第1期 (2013年): 周睿羊 3-2 柁嘉熹
第2期 (2014年): 周睿羊 3-1 連笑
第3期 (2018年): 連笑 2-1 周睿羊
第4期 (2019年): 柯潔 2-1 連笑
* 第5期 (2021年): 柯潔 2-0 時越

まとめ

洛陽龍門杯中国囲棋棋聖戦は、中国囲碁界における重要なタイトル戦の一つであり、高額な賞金と格式の高さで棋士たちの熱い戦いが繰り広げられています。龍門石窟や白雲山といった名所を舞台に行われる対局は、文化的にも大きな意義を持ち、多くの囲碁ファンを魅了し続けています。

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