津久井広域道路

津久井広域道路の概要

津久井広域道路（つくいこういきどうろ）は、神奈川県相模原市の緑区に位置し、橋本五差路交差点から中央自動車道の相模湖IC付近を結ぶ都市計画道路です。この道路は旧津久井地域（旧津久井町、城山町、相模湖町、藤野町）と旧相模原地域を繋ぐ重要なインフラとして設計されています。また、地域高規格道路の候補路線に指定されており、津久井相模原連絡道路としての役割も果たしています。

目的と機能

津久井広域道路の主な目的は、旧津久井地域と相模原地域の連絡を強化することにより、周辺道路における交通渋滞の軽減を図ることです。加えて、首都圏中央連絡自動車道（通称：さがみ縦貫道）相模原ICへのアクセスを向上させる機能も持っています。この道路の整備は、県北地域における産業、経済、文化の発展に寄与すると考えられ、多方面で重要な役割を担っています。

1997年には神奈川県により都市計画が決定され、その後事業が進められてきましたが、2010年には相模原市が旧津久井地域の4つの町を合併し、政令市に移行したことを受けて、その事業を引き継ぐこととなりました。これにより、地域の発展に向けた更なる整備が期待されています。

現在の整備状況

津久井広域道路の整備が進行する中、橋本五差路交差点から東金原交差点に至る区間は都市計画決定されており、その区間はすでに整備が完了しています。ただし、橋本五差路から二本松小学校までの区間については、既存の道路の改良が行われました。また、新小倉橋（旧城山町）や勝瀬橋（旧藤野町）は津久井広域道路の一部として開通しています。

さらに、東金原交差点から国道412号との接続部分については、都市計画道路の延長として組み込まれています。しかし、相模原市は緑区長竹の神奈川県道513号との交差点までの優先的な整備を進めていますが、それ以西の計画区間約12キロに関しては、山間地に位置するため工事費用が高額になることが予想されています。これに加え、市の財政事情や新火葬場設置に関する地元住民の要望が影響し、「当分の間、事業着手できない」との判断も下されています。

主要な接続路線

この道路は、相模原市緑区内のいくつかの主要道路と接続しています。具体的には、以下の国道・県道と交差しています。

• - 国道16号（橋本五差路交差点）
• - 国道129号（橋本五差路交差点）
• - 神奈川県道508号厚木城山線（向原東側交差点）
• - 神奈川県道48号鍛冶谷相模原線（新小倉橋東側交差点）
• - 首都圏中央連絡自動車道（相模原IC）
• - 神奈川県道65号厚木愛川津久井線（東金原交差点）

津久井広域道路を通じて、相模原市内の交通の利便性が向上し、地域の従来の交通インフラに対する新たな可能性が広がることが期待されています。

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