津南町議会

津南町議会（つなんまちぎかい）は、新潟県中魚沼郡津南町に置かれている地方議会です。町民から選挙で選ばれた議員によって構成されるこの合議制の機関は、町の予算や条例など、重要な意思決定を行う場となっています。

議会は、1955年（昭和30年）の町制施行に伴い、町の最高議決機関として設置されました。以来、地域の発展と住民福祉の向上のため、様々な議案について審議を重ねています。

現在の議員定数は12名で、その任期は4年間と定められています。議員は町民の代表として、町政のチェック機能や政策提言の役割を担っています。

議会の活動の基本となるのは定例会です。津南町議会では、年間に4回定例会が開催されます。具体的には、3月に予算に関する重要な審議、6月に一般議案の審議、9月に決算の認定、そして12月に補正予算案など、その時期に応じた町の課題や議案について議論が行われます。これらの定例会のほかにも、必要に応じて臨時会が招集されることがあります。

専門的かつ効率的な審議を進めるため、議会には複数の委員会が設けられています。委員会の構成や所管する事務は以下の通りです。

議会運営委員会（定数5名）：議会運営全般に関わる事項を協議します。議事日程の決定や、議会の会議規則、委員会に関する条例など、議会の円滑な進行に不可欠な事項を所掌します。また、議長からの諮問事項についても検討を行います。
常任委員会：特定の行政分野について専門的に審査・調査を行います。
総文福祉常任委員会（定数6名）：議会事務局、総務課、福祉保健課、教育委員会、町立病院といった、町の総務、文化、教育、福祉、医療等に関わる部署の所管事務を審査します。また、他のいずれの常任委員会にも属さない事務も担当します。
産業建設常任委員会（定数6名）：農林振興課、観光地域づくり課、建設課、税務町民課といった、町の基幹産業、観光、社会基盤、税務、住民生活等に関わる部署の所管事務を審査します。
特別委員会：特定の重要な課題やテーマについて集中的に調査・審議するために設置されます。
議会広報特別委員会（定数6名）：町民に議会の活動を広く知らせるための活動を行います。具体的には、「議会だより」の発行や、議会の広報に関する調査研究などを担当します。

現在の議員の任期は、2023年（令和5年）11月10日から2027年（令和9年）11月9日までの4年間です。現在の議長は恩田稔氏、副議長は江村大輔氏がそれぞれ務めています。

議員は、任期満了や議会の解散に伴う選挙によって選ばれます。過去の津南町議会議員選挙の結果を見ると、定数や有権者数、投票率に推移が見られます。


上の表から、有権者数は減少傾向にあること、それに伴い議員定数も16名から14名、そして現在の12名へと削減されていることがわかります。投票率は比較的高い水準を維持していますが、直近の選挙ではやや低下が見られます。

議員の活動を支えるための経費として、政務活動費が支給されます。これは、議員が調査研究やその他の活動を行う上で必要となる費用の一部を補填する目的で、町から交付されるものです。津南町議会では、議員一人当たり月額5,000円が政務活動費として支給されています。

津南町議会は、町民の意思を町政に反映させ、町の健全な発展に貢献する重要な役割を担っています。その活動は、定例会や委員会での審議、議会広報などを通じて町民に報告されています。

もう一度検索