津島道子

津島道子：昭和から平成を彩ったベテラン女優の軌跡

津島道子（つしま みちこ、1917年1月11日 - 生死不明）は、日本の女優、声優である。岡山県岡山市出身。旧姓は津島、本名は河原道子。草加マキという芸名も使用していた。

華麗なるキャリアの幕開け：大阪から全国へ

大阪府立市岡高等女学校（現・大阪府立港高等学校）卒業後、津島道子は女優の道を志し、1935年、大阪協同劇団の研究生となる。芸名「草加マキ」で1936年6月、北陽演舞場で初舞台を踏んだ。海老江寛、瀬良明、谷晃、木下ゆず子らと共に研鑽を積んだ同劇団は、1940年に強制解散。その後、1942年にNHK大阪放送劇団に入団し、本名に戻して活動する。主にラジオドラマに出演していたが、1944年には一時退団している。

戦後から平成へ：多彩な役柄で活躍

第二次世界大戦後、津島道子は中村メイコの実母である中村チエコが主宰していた劇団メイ・フラワーや劇団文化座を経て、1952年にNHK大阪放送劇団に復帰。その後、複数の芸能事務所を渡り歩きながら、舞台を中心に活動。1980年代以降は、映画やテレビドラマにも積極的に出演。脇役や端役を数多くこなし、母親役や老け役を得意とした。

特にNHK連続テレビ小説には幾度となく出演。1964～65年の『うず潮』、1988～89年の『純ちゃんの応援歌』（牛山うめ役）、2000～01年の『オードリー』（宮本スエ役）、2008～09年の『だんだん』（井上役）など、幅広い作品で存在感を示した。

その他にも、『ブラック・レイン』（1989年）、『暴れん坊将軍』シリーズ（おてつ役）などの人気作品にも出演。1970年代～1990年代にかけて放送された数々のドラマや映画で、視聴者から親しまれる存在となった。

晩年と謎：途絶えた出演情報

2008年放送の『だんだん』以降、津島道子の出演情報は確認できない。現在も存命かは不明であり、多くの謎に包まれている。

作品リスト

津島道子は、NHK連続テレビ小説を始め、数多くのテレビドラマや映画に出演し、その演技で多くの視聴者から愛された。以下に、主要出演作品を列挙する。

テレビドラマ

連続テレビ小説（NHK）
うず潮（1964年 - 1965年）
純ちゃんの応援歌（1988年 - 1989年） - 牛山うめ 役
オードリー（2000年 - 2001年） - 宮本スエ（君江の祖母） 役
だんだん（2008年 - 2009年）- 井上 役
その他多数（詳細は割愛）

映画

序の舞（1984年）
ブラック・レイン（1989年）

まとめ：時代を超えた存在感

津島道子は、長年に渡り、日本のテレビドラマや映画界で活躍したベテラン女優である。数々の作品で印象的な演技を残し、多くの視聴者から愛された。彼女のキャリアは、昭和から平成へと続く日本のエンターテインメント史の一端を担っている。晩年の消息は不明な点も残るが、彼女の功績は、これからも多くの人々の記憶に刻まれるだろう。

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