津嶋啓一

津嶋啓一（つしま けいいち、1976年11月6日 - ）は、日本のピアニスト、音楽教育者として多岐にわたり活躍しています。

幼少の頃から音楽に親しみ、才能を開花させた津嶋氏は、桐朋女子高等学校音楽科（男女共学）を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースへと進みましたが、2000年に退籍しています。その後、ロームミュージックファンデーションの奨学生として、さらに研鑽を積みます。

2002年には文化庁新進芸術家海外研修生として選ばれ、2年間ハンガリーとフランスに留学します。リスト・フェレンツ音楽大学（ハンガリー）とエコールノルマル音楽院（フランス）で学び、それぞれの地で音楽に対する造詣を深めました。

また、教育者としての活動も積極的に行なっており、湘北短期大学、国立音楽大学附属中学校・高等学校にて後進の指導にあたっています。

津嶋氏は、演奏家としての活動と並行して、教育分野にも関心を寄せ、2018年には明星大学通信教育学部教育学科を卒業し、学士（教育学）を取得。さらに、2020年には明星大学大学院教育学研究科教育学専攻通信課程を修了し、修士（教育学）を取得しています。

これまでに、大島正泰、Laszlo Baranyay、Christian Ivaldiといった著名な指導者に師事し、音楽家としての基礎を築き上げました。

数々のコンクールでの受賞歴も特筆すべき点です。

1989年には第4回長野県ピアノコンクールで大賞を受賞したのを皮切りに、1994年には第4回日本クラシック音楽コンクール全国大会で第1位およびグランプリを獲得。1998年には第9回多摩フレッシュ音楽コンクールで第1位（現・多摩フレッシュ音楽コンサート）を受賞、1999年には第11回宝塚ベガ音楽コンクール第2位、そして第68回日本音楽コンクールで第3位を受賞するなど、その実力は高く評価されています。

これらの輝かしい経歴からもわかるように、津嶋啓一は卓越した演奏技術と音楽的才能を兼ね備えた音楽家であると同時に、教育者としてもその才能を発揮し、次世代の育成に貢献しています。彼の今後の活躍からも目が離せません。

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