津市立辰水小学校

津市立辰水小学校について

津市立辰水小学校（つしりつたつみずしょうがっこう）は三重県津市美里町家所に位置していた公立の小学校です。この学校は、1889年の町村制施行に伴い、複数の村が統合されて辰水村として発足し、歴史的にも地域の教育の中心としての役割を果たしてきました。

教育と校歌の歴史

学校の校歌は1966年に完成し、作詞を真弓実、作曲を伊東功が手がけました。この校歌は生徒や教職員に親しまれ、学校行事の一環として歌い継がれてきました。辰水小学校は2006年に美里村が津市に合併された際、津市立辰水小学校に改称され、地域の教育環境に貢献してきたのです。

閉校とその後の活用

2017年3月に津市立高宮小学校、長野小学校、美里中学校と統合し、新たに津市立みさとの丘学園が開校されることとなったため、辰水小学校は閉校となりました。しかし、閉校後もその施設は地域住民のために利用され続けました。特に、「たつの和カフェさくら」という名のイベントが定期的に開催され、元給食調理員らが運営し、毎回約100人の来客が集まる賑やかな場所となっていました。

コスプレ撮影の場としての人気

辰水小学校の校舎はコンクリート製で独特な雰囲気を持っており、コスプレイヤーたちの撮影スポットとしても非常に人気がありました。地域住民は、これを機に地域の活性化を目指し、コスプレイヤーを招いていました。特に東海地方のみならず全国各地から訪れるコスプレイヤーが集まり、その賑わいは閉校後の新たな文化の一端を担っていました。

課題と閉鎖

しかし、校舎の施設に関連する消防法や建築基準法に基づく問題が発生し、必要な避難誘導灯が充分に設置されていないことから、2024年4月には校舎利用ができなくなると発表されました。同じく閉校した高宮小学校、長野小学校でも同様の理由で校舎の利用が制限されることとなり、多くの地域住民や利用者に影響を与えました。

最後の営業が行われた2024年3月17日には、過去最多となる168人の来店があり、地域の人々に愛された「たつの和カフェさくら」はその幕を閉じることとなりました。

校区と地域のつながり

校区は、家所北、家所南、穴倉、高座原、船山、日南田、長谷山ハイツI期、II期と広範囲に渡り、地域の子どもたちの教育を支えていました。辰水神社はジャンボ干支で知られ、地域のシンボルとしても知られています。

まとめ

津市立辰水小学校は、地域の教育の歴史や文化の一端を担ってきた重要な施設でした。閉校後も地域の活性化に寄与し、多くの思い出や文化が育まれた場所として、今後も地域の人々に語り継がれていくことでしょう。

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