津福駅

津福駅について

津福駅（つぶくえき）は、福岡県久留米市津福本町に位置する西日本鉄道（西鉄）天神大牟田線の駅です。駅番号はT30として知られています。駅から西鉄福岡（天神）駅方面へ300メートル進むと高架区間となり、一部の列車がここで折り返すことがあります。特に平日のダイヤでは、そのような運行が見られます。

歴史

津福駅は1921年11月1日に大川鉄道の駅として開業しました。1932年には九州鉄道が乗り入れ、1937年には大川鉄道が九州鉄道に吸収され、単独の駅となりました。同年の10月1日には当駅 - 大善寺間が1435mmに改軌され、電化されることになり、大牟田線に編入されました。1942年には九州電気軌道に合併され、同社の駅となり、3日後には西日本鉄道と改称されました。さらに1948年には上久留米線が休止し、1951年に正式に廃止されました。

駅舎は1974年に改築され、2008年にはICカード「nimoca」が導入されました。また2017年からは駅ナンバリングが始まり、2022年4月1日には駅集中管理システムが導入され、無人駅となっています。

駅の構造

津福駅は島式ホーム1面2線を有する地上駅で、特急等の速達列車はすべて上りホーム（2番線）を通過します。ホームの有効長は7両分であり、旅客の利便性を考慮した設計となっています。

利用状況

2022年度のデータによると、津福駅の1日平均乗降人員は約2,100人です。この数値は年々変動していますが、駅の重要性を示しています。

駅周辺の施設

津福駅の周辺にはいくつかの公共施設があります。正進幼稚園、久留米津福本町郵便局、津福公民館などがあり、地元の住民にとって利便性の高い地域です。また、的場ゴムの津福工場や九州電気工業も近隣に位置し、地域経済にも貢献しています。

さらに、フランソア久留米工場として知られる木村屋の跡地もこの地域にあり、観光への関心も高まります。また、福岡県営住宅津福団地や久留米市営住宅津福団地も地域を支える重要な要素です。

駅の近くには西鉄バスの停留所もあり、通町や大川市方面へのアクセスも便利です。津福駅の隣には聖マリア病院前駅があり、ここから普通列車が運行されています。

かつて存在した路線

津福駅にはかつて上久留米線がありましたが、1948年に休止され、1952年には正式に廃止されました。この路線は旧大川鉄道の路盤を利用しており、津福駅の南側には当時の名残を見ることができます。特に、住居が並ぶ沿線の光景は軽便鉄道の趣を色濃く残しています。

津福駅はその歴史的な背景と地域の重要な交通拠点として、今後も多くの人々に利用され続けることでしょう。

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