津野修

津野 修（つの おさむ）

津野修氏は、1938年10月20日に愛媛県で生まれた著名な日本の官僚及び弁護士であり、旭日大綬章を受章している。第一東京弁護士会に所属し、キャリアの中で、大蔵省や内閣法制局、さらには最高裁判所において重要な役割を果たしてきた。

生い立ちと教育

津野氏は愛媛県立松山東高等学校を卒業した後、京都大学法学部に進学。学生時代には国家公務員採用上級試験と司法試験に合格し、法律に対する深い知識と理解を身につけた。1962年に京都大学を卒業し、同年4月に大蔵省に入省した。

大蔵官僚としての経歴

大蔵省において、津野氏は主計局、主税局、関税局、理財局などの様々な部署で活躍した。特に主税局の税制第三課において課長を務めた後、1978年には内閣法制局に出向。以後、内閣法制局の総務主幹や各部の部長を歴任し、1996年には内閣法制次長に就任。1999年には小渕第1次改造内閣により内閣法制局長官に任命され、2001年までその職を務めた。津野氏は政治や法制に関する重要な政策に深く関与してきた。

弁護士および最高裁判所判事としての活動

役職を退いた後、津野氏は弁護士としての道を選び、第一東京弁護士会に登録した。しかし、2004年には第2次小泉内閣によって最高裁判所判事に任命され、2008年までその職にあり続けた。最高裁判所の判事として、特に在外日本人の選挙権に関する訴訟において、過去の内閣法制次長としての経験を活かしつつ、判断を下す場面が多く見られた。

審理や法律議論

津野氏が関与した重要な判決には、2005年の衆議院総選挙に関連する憲法問題や、国籍法に関する議論があり、その際には憲法14条に基づいた判断が求められた。また、袴田事件や高知白バイ衝突死事件など、重要なケースに対しても審理を担当し、法的見解を示した。その中で、彼の判断は多くの法学者や実務家から注目を集めた。

栄典とその後の生活

2009年には、旭日大綬章を受章し、長年の公務に対する評価を受けた。現在は、弁護士活動を続けつつ、言論活動や社会貢献にも力を入れている。津野氏の法的な知識と経験は、若手の法律家や政治家たちにも影響を与え、今後もその存在感は増していくと考えられる。

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