流町

流町（ながれまち）

概要

流町は、愛知県名古屋市中区に位置していた地名です。この地名は、その成り立ちにおいて特徴的な歴史を持っています。

町名の由来

流町の名前は、この場所がしばしば海水が流れ込むような地形であったことに由来するとされています。この特徴が、そのまま町名として採用されました。

歴史

成立

流町は、1911年（明治44年）11月1日に、愛知郡東古渡町の一部（字流の大部分と字柳畑の一部）を分離する形で誕生しました。当時の名古屋市は急速な都市化が進んでおり、新しい町名が次々と生まれていました。

編入と変遷

成立後、流町は何度か区域の変更を経験しています。具体的には、以下の通りです。

1925年（大正14年）8月5日：南区熱田東町と熱田区桜田町に一部が編入されました。この編入は、名古屋市の区画整理の一環として行われたと考えられます。
1974年（昭和49年）5月11日：住居表示の実施に伴い、一部が金山二丁目に編入されました。この時の編入は、住居表示制度の導入に伴うもので、町名と実際の住所を一致させるための措置でした。

消滅

そして、1979年（昭和54年）6月3日、流町は全域が金山五丁目に編入され、その歴史に幕を閉じました。これにより、流町という地名は地図上から姿を消すことになりました。

現在

現在の名古屋市中区金山五丁目の一部は、かつて流町であった地域を含んでいます。流町という名前は消滅しましたが、その歴史は名古屋市史の中に確かに記録されています。

参考文献

福岡清彦『中区の町名』名古屋市中区役所、1976年。
名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。

関連項目

* 名古屋市の地名

この記述は、流町が名古屋市の歴史の中でどのような役割を果たしてきたかを理解する上で役立つでしょう。

もう一度検索