流通盤

シドの「流通盤」は、彼らの初期、喪服時代を象徴する1stシングルです。元々はライブ会場限定で販売されていましたが、その人気から通販、そして一般流通へと展開されました。このシングルは、シドがインディーズシーンからメジャーへと飛躍する上で重要な役割を果たしました。

収録曲は、過去のシングルに新曲を加えた構成となっています。「青」と「私は雨」は、後に発表される1stアルバム『憐哀 -レンアイ-』に収録されるバージョンとは異なり、このシングルでしか聴けない特別なアレンジが施されています。これらの楽曲は、初期シドの持つ独特な世界観を色濃く反映しており、ファンにとっては貴重な音源となっています。

このシングルを発売した頃、シドはアメリカでのライブに招待され、初のTV出演も果たすなど、活動の幅を大きく広げていきました。特に、音楽番組「HOT WAVE」への出演は、彼らの知名度を向上させる上で重要なターニングポイントとなりました。

楽曲解説

ノイロヲゼパアティー

このシングルで唯一の新曲であり、シドの楽曲の中でも特に激しい曲調が特徴です。ライブでの人気も高く、ファン投票によるリクエストカウントダウンライブでは2位を獲得しました。この曲は、喪服時代最後の楽曲（CDに収録された音源のみ）となっており、他の2曲が1stアルバムに収録されたのに対し、「ノイロヲゼパアティー」は流通盤以外には収録されていません。CD特典DVDやライブDVDにも収録されていないため、入手困難なレア音源となっています。また、この曲以降、シドは衣装を喪服からスーツへと変更し、新たなステージへと進んでいくことになります。

収録アルバム:

青: 1stスタジオ・アルバム『憐哀 -レンアイ-』
私は雨: 1stスタジオ・アルバム『憐哀 -レンアイ-』
* ノイロヲゼパアティー: なし

「流通盤」は、シドの初期の音楽性やライブパフォーマンス、そして彼らの成長の過程を知る上で欠かせない作品と言えるでしょう。入手困難ではありますが、ぜひとも手に入れて、シドの原点に触れてみてください。

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