浅利悟

浅利悟（あさり さとる）

概要

浅利悟は1974年6月10日生まれ、埼玉県浦和市（現在のさいたま市）出身の元サッカー選手で、主にミッドフィールダー（MF）として活躍していました。彼は、ジャパンフットボールリーグの東京ガスフットボールクラブからJリーグのFC東京に至るまで、13年間にわたり東京一筋でサッカーをプレーしました。また、引退後もFC東京において重要な役割を果たしました。

サッカーキャリア

浅利は小学校2年生からサッカーを始め、中学ではサッカー部で活動し、FWやトップ下などの攻撃的ポジションを経験。その後、武南高等学校に進学し、全国選手権に3年連続出場するなど、その才能を開花させました。高校時代には木寺浩一や上野良治など、後にJリーグでのチームメイトとなる選手たちと共に武南高校の黄金期を支えました。

1993年に明治大学に進学し、はじめてボランチのポジションを務めました。大学を卒業後の1997年、東京ガス組織の一員として入社。同社のサッカー部に所属して活躍し、初年度にはリーグのベストイレブンに選ばれる成績を収めました。特に、天皇杯の準々決勝では中田英寿をしっかりとマークし、チームをベスト4進出に導きました。

1999年にクラブがプロ化しFC東京としてJリーグに加盟した後も、彼は社員選手として在籍し、グラウンド上では常に求められるパフォーマンスを披露しました。守備的MFとして活躍し、時には多くの新しい選手たちが加入する中でも安定したパフォーマンスを維持しました。特に2004年、同じく守備を得意とする今野泰幸と共に、チームにおいて重要な役割を果たしました。

長いキャリアの中で、右膝の手術を経験し、復帰後も絶えず出場機会の向上に努める姿勢を見せました。およそ10年、FC東京で活躍を続けたのち、2009年に現役としてのキャリアに終止符を打ちます。彼の引退発表と同時に、同時期に在籍していた藤山竜仁の退団も発表され、東京ガスFC時代の選手が全員クラブを去ることとなりました。

人物像

浅利は現役時代、対戦相手や同僚から深いリスペクトを受ける存在でした。特に、米本拓司からは「プレー中に2、3手先を読む力がすごい」と称賛されました。また、影響を受けた選手には土肥洋一を挙げ、「プロとしての姿勢を学んだ」と語っています。引退後はFC東京の広報部に所属し、その後は育成部門で選手育成に関わっています。

所属クラブ

• - 1987年 大久保サッカー少年団 (浦和市立大久保小学校)
• - 1987年 - 1989年 浦和市立大久保中学校
• - 1990年 - 1992年 武南高校
• - 1993年 - 1996年 明治大学
• - 1997年 - 2009年 東京ガスフットボールクラブ / FC東京

主な成績

• - 1997年4月20日：JFL初出場
• - 1998年8月30日：JFL初得点
• - 1999年3月14日：J2初出場
• - 1999年7月4日：J2初得点
• - 2000年3月11日：J1初出場
• - 2004年5月22日：J1 100試合出場

引退後

浅利は引退後、サッカー指導者の道は選ばず、FC東京の広報部に従事。現在はアカデミーダイレクターとして、次世代の選手たちの育成に力を入れています。彼の背番号7は彼の希望もあり米本拓司に引き継がれました。

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