浅虫バイパス

浅虫バイパスについて

浅虫バイパスは、青森県青森市浅虫地区に位置する国道4号のバイパスです。起点は浅虫字山下、終点は浅虫字坂本で、全長は1.9km、車線数は2車線です。1967年3月8日に暫定2車線で開通し、1968年12月5日に全線4車線で供用が開始されました。

背景

浅虫地区は古くからの温泉地として知られていますが、バイパス開通以前の国道4号は道幅が狭く、沿線には家屋が密集していました。そのため、交通渋滞が慢性化し、国道としての機能が著しく低下していました。特に冬期間は積雪の影響も大きく、道路拡幅が喫緊の課題となっていました。このような状況を背景に、青森県内でも早期にバイパス建設が計画されました。

ルート選定と建設

バイパスのルート選定にあたっては、山側を通す案や海側を通す案などが検討されましたが、最終的には海岸を埋め立てて道路を建設することになりました。1964年に事業化され、1966年4月に着工、同年5月12日に工事が開始されました。しかし、1966年7月29日には大規模な地滑りが発生し、国道が埋没するという事故も発生しました。

開通とその後

地滑り対策を行い、1967年3月8日に海側2車線の暫定供用が開始されました。その後、1968年12月5日には全線4車線で供用が開始され、1969年度には残工事であった路肩部分の工事も完了し、完成に至りました。

地理

浅虫バイパスは、青森市内を通過し、青森県道269号増田浅虫線と接続しています。

参考文献

建設省東北地方建設局青森工事事務所『七十年史』1989年
東北の直轄国道史編纂委員会『語り継ぐ道づくり－東北の直轄国道改修史　国道４号』東北建設協会 2001年

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