浅野桜子

浅野 桜子

浅野 桜子（あさの さくらこ）は、1998年5月15日に静岡県浜松市中央区で生まれた元女子野球選手です。主に内野手としてプレーし、女子プロ野球リーグ、そして女子硬式クラブチームである阪神タイガース Womenで活躍しました。

経歴

浅野選手が野球の世界に足を踏み入れたのは、小学1年生の時。父と兄の影響を受け、ソフトボールを始めました。最初は地元の「上島北西ソフトボール」に所属し、小学4年生からは女子ソフトボールチーム「浜松ドルフィンズ」に移籍しました。野球への転向は、浜松市立中部中学校に入学した際に、同校の軟式野球部に入部したことがきっかけです。ここではショート（遊撃手）としてチームを牽引し、キャプテンも務めました。

高校は京都両洋高等学校に進学。硬式野球部で技を磨き、3年生の時には春の全国大会でベスト4に進出する成績を残し、さらに西日本大会では優勝を経験しました。

プロ野球の世界へは2017年に入り、レイアに入団しました。ルーキーイヤーにはプロの舞台での第一歩を踏み出しました。

翌2018年には京都フローラへ移籍。この年から主にセカンド（二塁手）としてプレーし、高い守備能力が評価され、初のゴールデングラブ賞を受賞しました。

2019年には愛知ディオーネへ活躍の場を移し、ここでも二塁手としてプレー。前年に続き、2年連続でゴールデングラブ賞に輝き、リーグを代表する守備の名手としての地位を確立しました。

2020年シーズンをもって女子プロ野球リーグを退団することを発表。その後、2021年から新たに始動する女子硬式クラブチーム、阪神タイガース Womenに入団することが決まりました。

阪神タイガース Womenへの入団は、単に選手としてだけでなく、球団職員としての顔も持つことになりました。球団の事業本部振興部に配属され、選手としての練習や試合に参加する傍ら、「タイガースアカデミー ベースボールスクール」の専属コーチとしても指導にあたるなど、グラウンド内外で精力的に活動しました。選手と球団職員、そしてコーチという三つの役割を兼任するという珍しいキャリアを歩みました。

選手生活は2024年シーズン限りで終えることを発表し、同年10月22日に現役引退を表明しました。

詳細情報

記録
初出場：2017年8月20日、対京都フローラ戦（1番・二塁手として出場）
初打席・初安打：同上、1回表に相手投手（小西美加）からセンター前へ

主なタイトル
ゴールデングラブ賞（二塁手）：2018年、2019年
最多安打：2020年

背番号
35：2017年（レイア）
4：2018年（京都フローラ）
1：2019年 - 2024年（愛知ディオーネ、阪神タイガース Women）

年度別打撃成績

（※2020年度シーズン終了時点の記録に基づきます。以降のクラブチームでの成績は含まれません。）

打撃成績詳細は割愛しますが、2020年には最多安打のタイトルを獲得するなど、打撃面でもチームに貢献しました。

外部リンク

X (旧Twitter): @0515sako
[Instagram]]: [@sako_tigers
* 阪神タイガースWomen 選手紹介ページ

浅野桜子選手は、幼い頃から培った野球への情熱と、プロ、そして新たなクラブチームでの挑戦を通じて、女子野球界に確かな足跡を残しました。

もう一度検索