浅野直之

浅野直之（あさの なおゆき）は、1980年生まれ、岡山県出身のアニメーター、キャラクターデザイナーです。2002年のテレビアニメ「天使な小生意気」で動画としてキャリアをスタートさせ、その後、原画、作画監督、キャラクターデザインと、アニメ制作における様々な役割を担ってきました。彼の名前が広く知られるようになったのは、2015年から放送されたテレビアニメ「おそ松さん」でのキャラクターデザインでしょう。独特なデフォルメと、キャラクターの個性を際立たせるデザインは、多くのファンを魅了しました。2020年には、「映像研には手を出すな！」でキャラクターデザインと総作画監督を務め、その才能を改めて示しました。

浅野の参加作品は多岐にわたり、テレビアニメでは、「サムライチャンプルー」、「銀魂」、「家庭教師ヒットマンREBORN!」、「四畳半神話大系」、「ピンポン THE ANIMATION」など、数々の人気作品で原画や作画監督として活躍しています。また、「とある科学の超電磁砲S」ではED作画監督を務め、その高い作画技術を披露しました。「モブサイコ100」、「3月のライオン」、「舟を編む」など、近年も多くの話題作に関わっています。2022年には、リメイク版「うる星やつら」でキャラクターデザインと総作画監督を務め、再び注目を集めました。

劇場アニメにおいても、浅野の活躍は目覚ましいものがあります。「時をかける少女」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」、「サマーウォーズ」などの話題作で原画を担当し、「映画ドラえもん」シリーズでは、総作画監督や作画監督を複数回務めています。特に、「聖☆おにいさん」では、キャラクターデザインと総作画監督を兼任し、浅野の個性が強く反映された作品となりました。近年では、「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」の作画監督や、「BLUE GIANT|BLUE_GIANT」の原画など、劇場版アニメでも重要な役割を担っています。

OVA作品では、「デトロイト・メタル・シティ」、「聖☆おにいさん」、「ハンツー×トラッシュ」、「機動警察パトレイバーREBOOT」などで、キャラクターデザインや作画監督を担当しています。また、音楽MVの制作にも携わっており、星野源の「地獄でなぜ悪い」MVの監督や、Eveの「僕らまだアンダーグラウンド」MVのキャラクターデザインを手がけています。さらに、矢場とんオリジナルアニメ「大須のぶーちゃん」のキャラクターデザインも担当しており、その活躍の幅広さを示しています。2024年からは、漫画「余命3000文字」の作画も担当し、新たな分野への挑戦も行っています。

浅野直之は、アニメ業界において、非常に重要なクリエイターの一人と言えるでしょう。彼の描くキャラクターは、独特な魅力を持っており、多くのファンを惹きつけています。今後も、アニメーションの世界で、どのような作品を生み出してくれるのか、大きな期待が寄せられています。彼の作品は、アニメファンならずとも、一度は触れてみる価値のあるものばかりです。

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