浜松市水窪文化会館

浜松市水窪文化会館

浜松市水窪文化会館（はままつしみさくぼぶんかかいかん）は、静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家に位置する、地域住民のための文化施設です。地域における文化芸術の振興、住民の交流促進、学習機会の提供を目指し、多様な機能を有しています。主な施設として、各種公演やイベントに対応するホールと、研修や会議などに利用できる視聴覚室を備えています。また、施設内には浜松市立水窪図書館が併設されており、文化と学びの場が一体となった複合施設としての役割を果たしています。

沿革

当館は、平成8年（1996年）に、当時の磐田郡水窪町によって「水窪町文化会館」として開館しました。これは、地域に根差した文化活動の拠点整備を目指す町の方針に基づくものです。開館以来、町民に親しまれ、様々な文化行事の舞台となってきました。その後、平成17年（2005年）7月1日に市町村合併が実施され、水窪町は浜松市に編入されました。これに伴い、施設の名称は現在の「浜松市水窪文化会館」へと変更されました。名称が変わった後も、浜松市の施設として、水窪地域の文化振興の中核を担い続けています。

施設

施設の中核をなすのは、定員約380名を収容できるホールです。このホールでは、地域の発表会、講演会、音楽会、演劇公演など、様々なジャンルの催し物が開催されています。舞台設備や音響・照明設備を備えており、多様なパフォーマンスやイベントに対応可能です。地域住民が気軽に文化芸術に触れることができる、重要な空間となっています。

ホール以外には、視聴覚室が設けられています。この部屋は、少人数の集まりや研修会、会議、さらには映像資料の視聴など、多目的な用途に利用できます。プロジェクターやスクリーンなどの設備を備えていると考えられ、学びや交流のための静かな環境を提供しています。

また、浜松市水窪文化会館の建物内には、浜松市立水窪図書館が併設されています。文化会館を訪れた人々が図書館に立ち寄ったり、図書館の利用者が文化会館のイベントに関心を持つきっかけとなったりと、相互の利用促進が図られています。図書館では、図書の閲覧・貸し出しサービスを提供しており、読書や調べ物、学習の場として利用されています。文化活動の場と学習・情報の拠点が一体となっていることで、地域住民の幅広いニーズに応えることができる複合的な文化拠点となっています。

利用案内

浜松市水窪文化会館は、年末年始を除き、年間を通じて利用可能です。開館時間は午前8時30分から午後10時までと広く設定されており、日中はもちろん、学校や仕事帰りなど夜間の時間帯にも利用することができます。休館日は年末年始のみとなっているため、計画的に利用しやすい環境です。

交通アクセスについては、公共交通機関を利用する場合、JR飯田線の水窪駅が最寄り駅となります。駅からは徒歩でおよそ10分程度の距離に位置しており、比較的容易にアクセスできます。JR飯田線は、地域の主要な公共交通手段の一つです。

車で来館する場合は、高速道路を利用することも可能です。新東名高速道路の浜松浜北インターチェンジや浜松サービスエリアスマートインターチェンジ、または三遠南信自動車道の佐久間川合インターチェンジなどが周辺のインターチェンジとして挙げられます。各インターチェンジからは、一般道を経由して文化会館へ向かいます。山間部の道路を通行するため、事前にルートや所要時間を確認することをおすすめします。

来館者用の駐車場は17台分が用意されており、無料で利用できます。ただし、施設の規模やイベント開催時には駐車場が満車になる可能性もあるため、公共交通機関の利用や乗り合わせなども検討すると良いでしょう。

施設の詳細な情報や最新のイベントスケジュールなどについては、浜松市の公式サイト内にある水窪文化会館のページや、静岡県の文化資源情報をまとめた「ふじのくに文化資源データベース」を通じて確認することができます。これらの外部リンクからは、施設の利用に関する詳細や、過去の活動実績などを参照することが可能です。

浜松市水窪文化会館は、地域に根差した文化施設として、ホールでの多様な催しや、併設する図書館の機能を通じて、水窪地域の文化振興と住民の豊かな生活の向上に貢献しています。山々に囲まれた自然豊かな環境の中で、文化交流の場を提供しています。

もう一度検索