浜栄助

浜栄助（はま えいすけ）

浜栄助は、1925年に生まれ、1996年6月10日に没した教育者、植物研究家です。現在の長野県茅野市にあたる諏訪郡永明村の出身で、特に日本産スミレ属の研究者としてその名を知られています。

経歴

長野県諏訪郡永明村（現・茅野市）で生を受けた浜栄助は、長野県諏訪中学校（現・長野県諏訪清陵高等学校）を経て、1947年に東京高等師範学校理科第三部を卒業しました。その後、教育者としての道を歩み始めます。

東京第二師範学校男子部教官
長野県永明高等学校教諭
東京都立小松川高等学校教諭
長野県諏訪二葉高等学校教諭
長野県阿南高等学校教頭
長野県岡谷東高等学校教頭
長野県屋代南高等学校校長
長野県富士見高等学校校長
長野県長野西高等学校校長

数々の教育機関で教鞭を執り、後進の育成に尽力しました。1985年に退任するまで、長年にわたり教育現場に貢献しました。

長野県諏訪二葉高等学校教諭としては、1955年から1966年までの間、スケート部の監督も務め、インターハイで女子総合優勝を導くという輝かしい実績も残しています。

長野県に赴任して以来、浜栄助は日本産スミレ属の研究に情熱を注ぎました。その研究は非常に深く、30あまりのスミレ属の変種、品種を新たに記載するほどでした。1964年には、全国植樹祭のために長野を訪れた昭和天皇にスミレについて進講するという栄誉に浴しています。研究の成果は、1975年に最初の著書『原色日本のスミレ』として結実しました。

筑波大学教授（水圏生態学）の濱健夫は息子です。

著書

『原色日本のスミレ』誠文堂新光社、1975年。
『写真集 日本のすみれ』誠文堂新光社、1987年。
『増補 原色日本のスミレ』誠文堂新光社、2002年。

浜栄助の著書は、スミレ研究における重要な文献として、現在でも多くの研究者や愛好家に参照されています。

参考文献

(参考文献は省略)

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