浦和医師会

一般社団法人 浦和医師会

一般社団法人 浦和医師会（うらわいしかい）は、埼玉県さいたま市浦和区に主たる事務所を構える医療団体です。旧浦和市（現在のさいたま市浦和区などを中心とした地域）に開業あるいは勤務する医師たちが会員として名を連ねています。その活動は、地域の医療水準の維持向上、住民の健康増進、そして急病への対応など、多岐にわたります。

浦和医師会の組織は、その設立以来、地域の医療需要の変化に応じながら発展してきました。前身は、戦後間もない昭和22年11月に発足した浦和市医師会です。その後、昭和44年4月には浦和市医師会メディカルセンターとして組織が拡充され、地域医療提供体制の強化が図られました。救急医療への対応として、昭和49年1月には浦和市休日急患診療所が開設され、地域住民が休日に安心して医療を受けられる体制が整備されました。昭和55年10月には、活動の拠点となる浦和市医師会館と連携施設の浦和市民保健センターが完成し、多角的な事業展開を可能とする物理的基盤が築かれました。

平成13年5月に浦和市などが合併してさいたま市が誕生したことに伴い、浦和市医師会は「浦和医師会」と名称を改めました。また、平成15年にさいたま市が政令指定都市へ移行した際には、浦和市民保健センター内の休日急患診療所が浦和区保健センター休日急患診療所（現在の浦和休日急患診療所）として再編されました。これらの組織改編を経て、今日の浦和医師会は、地域の基幹的な医療団体として活動しています。

浦和医師会は、浦和医師会館内に浦和地域産業保健センターを設置し、地域で働く人々の健康管理や労働衛生に関する専門的な支援を提供しています。また、浦和医師会館に隣接する浦和休日急患診療所においては、夜間や休日に発生した比較的軽症の急病患者に対する初期診療を担っており、地域の救急医療体制の一翼を担っています。

さいたま市成立後は、市内にある大宮医師会、さいたま市与野医師会、岩槻医師会といった他の医師会との連携を密にしながら、さいたま市全体の地域医療提供体制の構築に協力しています。過去には、地域医療を支える人材育成のため、浦和市立高等看護学院（現在のさいたま市立高等看護学院）の設立に協力した実績があります。さらに、地域における高度・専門医療の提供体制強化にも関与しており、平成21年3月に開院したさいたま市民医療センターの設立にも協力しています。

このように、浦和医師会は、地域の医師たちの連携を通じて、休日夜間の急患対応から産業保健、人材育成、さらには基幹病院の設立協力に至るまで、浦和地域およびさいたま市の医療と住民の健康増進に幅広く貢献している団体と言えます。

関連事項

埼玉県医師会
厚生労働省
日本医師連盟
さいたま市立高等看護学院
* さいたま市民医療センター

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