浦野川

浦野川は、長野県小県郡青木村と上田市を流れる、信濃川水系に属する一級河川です。

地理

浦野川は、複数の源流から始まる川です。一つは青木峠（国道143号・明通トンネル付近）を源とする弘法川です。もう一つは修那羅峠付近を源とする修那羅川で、この川は途中で田沢川と合流します。

これらの川が青木村大字田沢の「川久保橋」付近で合流し、浦野川となります。さらに、青木村立青木小学校付近では、青木村の滝山を源とする奈良本川（別名：沓掛川）が合流します。浦野川はその後、東へ流れ、湯川や産川といった支流を合わせながら、上田市小泉で千曲川に合流します。

浦野川の流域は、山々に囲まれた自然豊かな地域で、川沿いには集落や田畑が点在しています。川の水は農業用水や生活用水として利用され、地域の人々の生活に深く関わっています。

歴史

古代には、東山道が浦野川の流域を通っていたと推定されています。具体的には、錦織駅から保福寺峠を越え、浦野駅からこの川に沿って亘理駅に至るルートが想定されています。このことから、浦野川は古代から交通の要所として重要な役割を果たしていたと考えられます。

その他

浦野川は、地域の人々にとって身近な存在であり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。また、川には様々な魚や水生生物が生息しており、自然観察の場としても活用されています。

出典

「日本歴史地名大系 20 長野県の地名」平凡社 1979年
「河川大事典」日外アソシエーツ 1991年

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