海上自衛隊補給本部

海上自衛隊補給本部

海上自衛隊補給本部（Maritime Materiel Command）は、海上自衛隊における後方支援の中核を担う機関です。その役割は、装備品、部品、弾薬などの調達、整備、そして後方支援全般の企画・総合調整・指導に及びます。海上自衛隊の活動を円滑に進める上で欠かせない存在であり、その活動は多岐にわたります。

組織と所在地

補給本部は東京都北区の十条地区に所在し、海上自衛隊艦船補給処（神奈川県横須賀市田浦地区）と海上自衛隊航空補給処（千葉県木更津市）を隷下機関として抱えています。これらの機関と連携し、海上自衛隊の幅広いニーズに対応しています。トップである補給本部長は、海将が務めます。

沿革

補給本部は、その前身である需給統制隊を経て現在の体制に至っています。以下にその主な沿革をまとめます。

1957年（昭和32年）5月10日：需給統制隊が東京都目黒区三田に新編。
1960年（昭和35年）1月12日：需給統制隊が東京都港区桧町に移転。
1967年（昭和42年）1月30日：需給統制隊が市ヶ谷地区に移転。
1997年（平成09年）10月16日：需給統制隊が十条地区に移転。
1998年（平成10年）12月8日：補給整備部門の組織改編により需給統制隊が廃止され、新たに「海上自衛隊補給本部」が発足。
2001年（平成13年）10月1日：管理部に「契約課」と「原価計算課」が新設。
2016年（平成28年）3月22日：艦船部と武器部が統合され、「艦船・武器部」に改組。
2020年（令和02年）4月1日：装備計画部に「輸送計画課」が新設。艦船・武器部の弾薬課が「弾薬部」に昇格し、その下に「弾薬計画課」、「弾薬整備補給課」、「検査官」が配置。
2024年（令和06年）3月21日：管理部、装備計画部、情報処理部が廃止され、「総務部」、「経理部」、「企画管理部」が新設。

これらの変遷から、補給本部が時代の変化や海上自衛隊のニーズに応じて組織を改編してきたことがわかります。

組織編成（2024年3月21日以降）

現在の補給本部は以下の組織で構成されています。

海上自衛隊補給本部（十条地区）
総務部
総務課
人事管理課
経理部
経理課
契約課
原価計算課
有償援助調達課
原価監査官
企画管理部
企画管理課
情報管理課
物流管制課
システム管理課
艦船・武器部
艦船・武器第1課
艦船・武器第2課
艦船・武器第3課
検査官
弾薬部
弾薬第1課
弾薬第2課
検査官
航空機部
航空機第1課
航空機第2課
航空機第3課
検査官
需品部
需品第1課
需品第2課
検査官
海上自衛隊艦船補給処（田浦地区）
海上自衛隊航空補給処（木更津地区）
下総支処（下総航空基地）

これらの組織がそれぞれの専門性を活かし、補給業務を遂行しています。

主要幹部

補給本部の主要な幹部は、組織の円滑な運営を担っています。

旧本部組織（2024年3月20日まで）

2024年3月20日までの本部組織は以下の通りでした。

管理部
総務課
会計課
契約課
原価計算課
有償援助調達課
原価監査官
人事管理官
装備計画部
企画課
補給計画課
艦船装備計画課
航空装備計画課
輸送計画課
情報処理部
計画管理課
装備システム課
業務システム・電算機運用課
艦船・武器部
艦船・武器補給課
艦船整備課
武器整備課
検査官
弾薬部
弾薬計画課
弾薬整備補給課
検査官
航空機部
航空機補給課
航空機整備課
航空武器整備課
検査官
需品部
需品補給課
需品整備課

組織改編によって、より効率的かつ効果的な後方支援体制が構築されました。

関連情報

補給本部に関連する組織や情報として、以下のようなものがあります。

防衛装備庁
陸上自衛隊補給統制本部
航空自衛隊補給本部
兵站

これらの組織と連携し、日本の防衛体制を支えています。

外部リンク

より詳しい情報は、以下の公式サイトをご覧ください。

* 海上自衛隊補給本部

これらの情報が、海上自衛隊補給本部への理解を深める一助となれば幸いです。

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