海堀あゆみ

海堀 あゆみのプロフィール

海堀あゆみ（かいほり あゆみ、1986年9月4日生まれ）は、京都府長岡京市出身の元女子サッカー選手であり、サッカー日本女子代表のメンバーとして活躍しました。主にゴールキーパーとして知られていますが、若いころにはフォワードとしてもプレーしていました。

経歴と人物背景

サッカーは小学2年生のときに始め、地元の少年チームで男子選手たちと一緒にプレーしました。彼女がプレーし始めた頃は、主にディフェンダーを務めていましたが、小学校高学年になると、その強靭な体格と当たりの強さが注目されるようになりました。特に同じくサッカーをしていた同級生からは「振り切れる男は見たことがない」と評されるほどでした。

中学生になると、スペランツァFC大阪高槻の下部組織に加わりますが、高校進学時には一時サッカーを離れ、テニス部で活動します。テニスでの経験も活かしながら、後にサッカーに復帰し、GKとしての道を歩むことに。高校3年生のとき、彼女は母校のサッカークラブに戻り、急速に成長を遂げ、U-19日本代表にも選出されました。

その後、2008年にはINAC神戸レオネッサに引き抜かれ、以降は正GKとしてプレーを続けることになります。彼女は同年に行われたAFC女子アジアカップで日本代表デビューを果たし、その活躍によりすぐにその名が広まることになりました。

成功と国際舞台

北京オリンピックでは、第2GKとして参加しましたが、実際の出場機会はありませんでした。2009年には、日本国内のリーグで100試合出場を達成し、2011年のFIFA女子ワールドカップでは、正GKとしてキャリアのピークを迎えました。特に決勝戦のアメリカ戦では、重要なPKセーブを行い、日本の優勝に貢献しました。

この活躍により、FIFAからMVPと優秀選手に選ばれ、彼女の名声は国際的にも確立されました。彼女は、2012年にはプロ契約に移行し、INAC神戸を引っ張る重要な選手としての役割を果たしました。

健康問題と引退

しかし、2012年ロンドンオリンピック後に彼女は視覚的な問題に悩まされることになります。初めは重症筋無力症の疑いを受けましたが、2015年には異なる診断を受け手術を選択します。手術は成功するも、選手としての動体視力が低下し、その影響で引退を余儀なくされました。

2016年1月、29歳という若さで現役を引退することを決めました。引退後は学びを深めるため、慶應義塾大学に進学し、その後熊本ルネサンスフットボールクラブで選手兼コーチとして新たなキャリアをスタートしました。

現在の活動と展望

海堀あゆみはその後、2020年には佐賀県みやき町のスポーツ政策ディレクターに就任し、サッカーの発展に寄与する活動を行ってきました。彼女のキャリアは、運動選手としての競技成績のみならず、指導者や地域貢献者としての新たな挑戦へと続いています。海堀のサッカーに対する情熱は多くの人々に感動を与え、女子サッカーの未来を背負う存在となっています。

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