海尻駅

海尻駅：標高1035mの静かな山里の駅

長野県南佐久郡南牧村にある海尻駅は、東日本旅客鉄道（JR東日本）小海線沿線に位置する、標高1035mの駅です。JR東日本の駅の中では8番目に高い標高にあり、周囲は自然豊かな山々に囲まれた静かな環境です。

歴史：小海線の発展とともに

海尻駅は、1932年（昭和7年）12月27日、小海線小海駅-佐久海ノ口駅間の開通と同時に開業しました。当初は旅客のみの取り扱いでしたが、1934年（昭和9年）の佐久鉄道小諸駅-小海駅間の国有化、そして1935年（昭和10年）の小海線全通により、利用範囲が拡大していきました。1954年（昭和29年）には、旅客取扱区間の制限が解除され、現在に至ります。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR東日本に継承されました。

駅舎と構造：簡素ながらも味わい深い駅舎

海尻駅は、小淵沢方面に向かって右側にある単式ホーム1面1線を有する地上駅です。無人駅であり、簡素な構造ですが、周囲の自然と調和した、どこか懐かしい雰囲気を感じさせる駅舎となっています。駅舎からの眺めも素晴らしく、四季折々の変化を楽しむことができます。

利用状況：減少傾向にあるものの、地域住民の足として

近年、利用客数は減少傾向にあります。「長野県統計書」によると、1日平均乗車人員は、2007年度が63人、2009年度が57人、2010年度が53人、2011年度が50人と推移しています。高齢化や車社会の進展などが影響していると考えられますが、地元住民の生活の足として、これからも重要な役割を果たしていくでしょう。

駅周辺：自然と歴史が織りなす風景

駅周辺には、千曲川が流れ、国道141号が通っています。また、歴史的な史跡である海尻城跡も近くにあります。自然と歴史が調和した、静かで落ち着いた環境が魅力です。ハイキングやサイクリングを楽しむにも最適な場所であり、周辺には、美しい景色を眺めながら散策できるコースも整備されています。

アクセス：小海線を利用して

海尻駅へのアクセスは、JR東日本小海線を利用します。佐久海ノ口駅から一駅、松原湖駅へと続く路線上に位置しています。車でのアクセスも可能ですが、駐車場は限られています。公共交通機関の利用が推奨されます。

まとめ：静寂と自然に包まれた魅力的な駅

海尻駅は、標高が高く、静かで落ち着いた雰囲気を持つ、魅力的な駅です。周囲の自然環境も素晴らしく、ハイキングやサイクリングを楽しむ拠点としても最適です。利用客数は減少傾向にありますが、地域住民の生活に密着した重要な役割を担い続けています。小海線の旅の途中に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。静寂と自然に包まれた、忘れられない思い出が作れるかもしれません。

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