海津市立南濃中学校

海津市立南濃中学校の概要

海津市立南濃中学校（かいづしりつ なんのうちゅうがっこう）は、岐阜県海津市南濃町に位置していました。この学校は生徒たちに「南中（なんちゅう）」という愛称で親しまれており、69年間の歴史を持つ教育機関でした。2016年3月に、同じ海津市内にある城南中学校に統合されることで、その歴史に幕を下ろしました。

校舎と施設

学校の校舎は山の中にあり、そこからの通学路は「南中坂（なんちゅうざか）」と呼ばれています。この坂道は生徒たちの日常の一部であり、彼らにとって特別な意味を持っています。皆が一緒に坂を上り下りしながら学校への道を楽しんでいました。

部活動

南濃中学校は非常に多彩な部活動がありました。男子生徒のための野球部とサッカー部、女子生徒のためのバレー部、男女共に参加できるバスケットボール部、テニス部、卓球部、剣道部、さらにはパソコン部と、多岐にわたる運動及び文化系のクラブが運営されていました。これらの部活動は、生徒たちの団結を強め、学校生活をより豊かにする要素として大切にされていました。

歴史的な沿革

南濃中学校は1947年4月1日に設立が認可され、同年の4月22日に石津小学校で開校式が行われました。当初は石津小学校に校舎を置いており、西江分校や大江分校も併設されていました。

1948年には現在の場所に新しい校舎が完成し、南濃中学校の校歌も制定されました。続いて1956年には県教育委員会の理科研究指定校に選ばれるなど、学術面でも評価を受けていました。その後も様々な施設が新たに整備されていき、教育環境は徐々に充実していきました。1970年3月には体育館、1971年8月にはプールが完成し、学校のインフラが整いました。

1988年には剣道場も完成し、運動に対する取り組みがさらに強化されました。その後、事務的に南濃町立の学校となり、1999年にはユニークなイベントとしてTBSの『学校へ行こう!』の収録を実施しました。2005年からは市立の学校として再編成され、2016年3月に城南中学校に統合されました。

校区の特徴

南濃中学校は、周辺地域を校区として利用しており、石津小学校の校区に属していました。具体的には、安江地区、太田地区、吉田地区、田鶴地区、松山地区、境地区と幅広く、各地域から多くの生徒が通っていました。

最寄り駅

通学には養老鉄道の養老線が利用され、最寄りの駅として石津駅や美濃山崎駅が挙げられます。このアクセスの良さも、生徒たちが学校に通いやすくする要因となっていました。

その他の重要事項

南濃中学校の校地や校舎は、学校跡地の活用事業として海津市により管理されることが決まりました。2018年5月には優先交渉者も決定し、今後の活用方法についての期待が寄せられています。

関連情報

この学校は岐阜県内の中学校の中で廃校となった特色ある存在でもあり、地域での影響力は大きなものでした。以前の卒業生たちは、この学校での思い出を大切にし、今もなおその影響を感じています。

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