海津橋

海津橋について

海津橋（かいづばし）は、岐阜県海津市にある揖斐川を渡るワーレントラス橋で、岐阜県道1号岐阜南濃線の一部を成しています。現在の海津橋は2代目であり、1979年に開通しました。長さは400.9メートル、幅は9メートルであり、その内訳は車道が7メートル、歩道が2メートルという構造になっています。左岸は岐阜県海津市南濃町安江、右岸は海津町安田に接しています。

橋の歴史

この地域は揖斐川とその支流に挟まれているため、長い間、住民は渡船を利用して交通を行わざるを得ませんでした。そのため、明治時代から橋を架けるための陳情が多く行われましたが、費用面の制約から実現には至りませんでした。

1921年には初めて架橋のための測量が行われましたが、続く関東大震災の影響により計画は中止となりました。1930年に入ると、ついに架橋工事が着工されます。この橋の総工費は21万円で、そのうち地元住民の負担金が4万7,720円となり、地域の大きな悩みの種でした。しかし、当時七十六銀行の頭取であった曽根太三郎が私財の一部から3万円を寄付し、工事は進められました。

1932年には初代の海津橋が開通。この橋は延長399.1メートル、幅4.5メートルでワーレン型のものであり、中央部には吊り橋が設けられていました。しかし、初代橋も時の経過とともに老朽化が進み、より安全な橋へのニーズが高まっていきました。

最終的に1979年12月に新しい海津橋が開通。総工費は約20億6,400万円に達しました。この新しい橋は現在も多くの交通を支え、地域住民の重要な移動手段として親しまれています。

現在の海津橋の特徴

現在の海津橋は、交通量が増加する中でその役割を果たしています。橋は堅牢なワーレントラス構造であり、車道と歩道が分かれた設計になっているため、安全に通行できるのも大きな魅力です。また、景観にも配慮されており、周辺の自然環境と調和した美しい姿を見せています。

この橋は単なる交通手段にとどまらず、地域のシンボルとしても重要な役割を果たしているのです。観光客や地域住民が訪れ、揖斐川の美しい風景を楽しむことができる場ともなっています。今後も海津橋は岐阜県の重要な交通の要所として、その存在感を発揮し続けることでしょう。

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