海老原有希

海老原 有希 - 陸上競技選手

概要

海老原有希（えびはら ゆき）は1985年10月28日生まれの日本の陸上競技選手です。彼女は主にやり投を専門としており、広州アジア大会で金メダルを獲得するなどの輝かしい実績を持ち、多くのファンに愛される存在です。彼女はかつて女子やり投の日本記録も保持していた選手です。出身地は栃木県河内郡上三川町で、栃木県立真岡女子高等学校を経て、国士舘大学及びその大学院を卒業しています。

来歴

海老原の陸上競技のキャリアは高校時代から始まりました。2002年、高校2年生の時に茨城インターハイでやり投の種目で準優勝を飾り、さらに翌年、長崎インターハイで七種競技部門において優勝を手にしました。彼女の高校時代のやり投での自己ベストは50m98、七種競技では5125点でした。

2004年に国士舘大学に入学すると、同年に行われたアジアジュニア大会で52m07を記録し、銅メダルを獲得しました。また、世界ジュニア大会でも54m44を記録し、5位入賞を果たします。2006年には、日本選手権で55m07を記録して優勝。ドーハアジア大会で57m47を投げ、日本学生新記録を打ち立てるなど、次々と輝かしい結果を残しました。

2007年には一時的に右膝の怪我に悩まされますが、バンコクユニバーシアードに出場し8位入賞。翌2010年、広州アジア大会では59m39の投擲を見せ、さらに6投目で61m56を記録し、2001年に三宅貴子が持っていた日本記録を更新しました。

2011年、日本選手権で優勝したものの、後に宮下梨沙に逆転されて2位となります。しかし、その後テグ世界選手権に出場し、予選で59m88を投てきし、決勝進出を果たすという快挙を成し遂げました。決勝では素晴らしいスタートを切りましたが、最終的には入賞を逃してしまいます。

2012年には日本選手権で62m36の新記録を樹立し、ロンドンオリンピック代表にも内定。しかし、オリンピックでは十分な成績を残せず、59m25の記録でB組8位となり、決勝進出には至りませんでした。

2013年4月には、織田記念大会で62m83に日本記録を更新。その後開催された世界選手権では予選敗退となりますが、持ち前の実力を示しました。2015年には63m80を投げ、世界選手権北京大会の派遣設定記録を突破し、再度の挑戦に向けて弾みをつけました。

人物・エピソード

海老原有希は、2013年にプロ野球の始球式で103km/hの速球を投げ、話題を呼びました。また、彼女は女子やり投の元日本記録保持者である三宅貴子に憧れを抱いており、その影響を受けたことを語っています。特に、七種競技で培った助走のスピードを活かし、やり投での記録を向上させていったと言います。

彼女はその素晴らしい成績やエピソードから、多くの人々に感動を与え、今なお日本陸上界に名を刻んでいます。彼女の挑戦は続き、これからの活躍にも期待が寄せられています。

主な受賞歴

また、2006年には栃木県体育協会からスポーツ顕彰スポーツ優秀選手賞を受賞するなど、その業績が認められています。

関連情報

彼女の技術を学ぶためのDVD「実戦で活きる！やり投げのすべて」もあり、陸上競技の指導に関心のある方にとって非常に有意義な教材となっています。彼女の情報は、日本[[陸上競技連盟]]の選手名鑑や、各種メディアを通じても確認できます。

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