七種競技

七種競技（Heptathlon）

七種競技とは、女子陸上競技の中で開催される混成種目で、2日間にわたって7つの異なる種目が行われます。この競技は、個々のアスリートが多様な身体能力を発揮することが求められ、通常、高校生以上の女性が参加します。近年、この競技の勝者は「クイーン・オブ・アスリート」と称されることもあり、陸上競技の中でも特に注目されています。

競技種目

七種競技は、以下の7つの種目で構成されています。

1日目

1. 100mハードル
2. 走高跳
3. 砲丸投
4. 200m

2日目

5. 走幅跳
6. やり投
7. 800m

このように、異なる種目を通じて選手はそれぞれの技術や力量を競い合い、最終的には各種目の得点を合計して順位が決定されます。

得点システム

七種競技における得点は、各種目ごとに設定された数式を用いて計算されます。選手は各種目で記録を出し、その数値を公式に利用して得点が導き出されます。例えば、手動計測の場合、100mハードルと200mではそれぞれ+0.24秒の調整が必要です。また、競技の採点方法は改正されることもありますが、過去の記録は公認され続けます。

歴史と背景

七種競技は、日本では1981年から正式に記録が公認され、国際的には1982年からその歴史が始まりました。なお、この競技はモスクワオリンピックまで行われていた五種競技を前身としており、その後、女性アスリートのために発展を遂げてきました。対照的に、男子選手による七種競技は室内競技として行われ、種目は60m、走幅跳、砲丸投、走高跳、60mH、棒高跳、1000mの7つからなります。

世界記録と日本記録

七種競技における世界記録は6645点で、アシュトン・イートン（アメリカ）のもので、2012年に樹立されました。一方、日本の記録は5831点で、中村明彦（スズキ浜松AC）が2016年に達成したものです。

主な記録

- 世界記録（WR）: 6645点（アシュトン・イートン、2012年）
- 日本記録 (HB): 5831点（中村明彦、2016年）

それぞれの競技における記録も非常に重要であり、選手たちは日々これらの記録を目指してトレーニングを重ねています。

まとめ

七種競技は女性アスリートが多様な競技能力を発揮し、競い合うための重要な舞台となっています。今後もこの競技がより多くの人々に知られ、女子陸上競技の発展に寄与することが期待されています。

もう一度検索