海豚型潜水艇

海豚型潜水艇について

海豚型潜水艇（トルゴレがたせんすいてい）は、大韓民国が開発した特殊潜航艇であり、その特徴的なデザインは海豚を模しています。1980年代にドイツの技術を基にして建造され、3隻が完成しました。1隻目の艇はコリアタコマで製作され、1983年4月2日に全斗煥大統領とその妻によって進水式が行われましたが、このときの情報は秘匿されていたため、具体的な詳細は公表されませんでした。「新鋭艦艇の進水」とだけ伝えられ、その存在は長らく不明のままでした。

しかし、2003年9月に国会国防委員会の監査によってその存在が明るみに出ると、海豚型潜水艇は再び注目を浴びました。1番艇である051は1985年に就役し、その後1990年に続いて2番艇052、1991年に3番艇053が運用を開始しました。051は2003年に退役し、最終的には2016年6月30日に052と053も退役しました。これにより海豚型潜水艇は全艇がサービスを終了しました。

この特殊潜航艇の必要性については、大韓民国海軍と国軍情報司令部の両者が認識していました。国軍情報司令部は、コスモス型潜水艇の運用を続ける一方で、ポムゴレ（シャチ）級計画を進めており、海軍では張保皐級潜水艦を利用した運用や新型の特殊潜航艇の計画が立案されました。また、防衛事業庁は8人乗りの潜航艇の開発を進める予定です。

これらの取り組みを通じて、海豚型潜水艇は大韓民国の潜水艦技術の基盤を作り、水中戦力の発展に寄与したと高く評価されています。退役後の現在、1隻はソウル艦公園に展示されており、右舷の一部が取り外されているため、内部に入ることが可能な状態になっています。このように海豚型潜水艇は、過去の海軍の重要な一部として、多くの人々にその歴史を伝えています。

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