海遊文化館

海遊文化館（かいゆうぶんかかん）

海遊文化館は、岡山県瀬戸内市の牛窓に位置する博物館で、古代からの風待ち潮待ちの港町としての牛窓の歴史と文化を伝える施設です。この場所は、江戸時代に舟運が盛んだった地域であり、当時の様子を今に伝える貴重な資料が数多く展示されています。

概要

海遊文化館は1887年に岡山県警察西大寺警察署牛窓分署として建設され、1977年まで牛窓警察署本館として使用されていた擬洋風建築です。1998年には国の登録有形文化財に指定され、その歴史的価値が認められています。のちに改装され、地域の文化や歴史を学ぶための拠点として再生されました。

館内では、特に江戸時代に牛窓に寄港した朝鮮通信使に関連する資料や、地域の伝統行事に使われる船型だんじりに関する展示が充実しています。これらの展示物は、牛窓の独特な文化を色濃く反映しており、訪問者にとって興味深い体験を提供します。

2018年には、牛窓港一帯が「みなとオアシス」として登録され、海遊文化館はその重要な施設の一つとなっています。この登録は、地域の観光資源としての価値を高めるとともに、訪れる人々に新たな発見を与えるものです。

主な展示

だんじり展示室

• - 中浦だんじり

1866年製作。麒麟頭船形のこのだんじりは、県指定の重要有形民俗文化財です。地域の祭りで重要な役割を担ってきた歴史があります。

• - 沖だんじり

1875年製作。龍頭船形をしたこのだんじりも、県指定重要有形民俗文化財として地域の伝統行事に欠かせない存在です。

朝鮮通信使資料室

• - 唐子踊（県指定重要無形民俗文化財）

各種資料が展示されており、当時の交流の様子や文化の多様性を知ることができます。この資料室では、朝鮮通信使の訪問にまつわる文化的な背景を学ぶことができる貴重な機会を提供しています。

建築概要

海遊文化館の建築は香川真一を中心に設計され、1887年に竣工しました。木造の平屋建てで、桟瓦葺の和小屋組構造となっています。建築面積は247㎡であり、和の美しさを感じられる造りとなっています。

利用情報

• - 開館時間：9:00～17:00
• - 休館日：水曜日（祝日の場合は翌日、7月・8月は無休）
• - 入館料：大人300円、子供150円

詳細な利用方法については、外部リンクを通じて確認することができます。

交通アクセス

海遊文化館へのアクセスは、JR赤穂線の邑久駅から両備バスに乗り、20分の距離です。「本蓮寺下」で下車し、徒歩1分の場所に位置しています。アクセス情報も事前に確認して、スムーズに訪問してください。

外部リンク

• - リゾート牛窓総合観光ポータルサイトmoo
• - 牛窓海遊文化館（瀬戸内市観光協会）
• - 瀬戸内市の歴史と文化 海遊文化館（旧牛窓警察署本館）
• - みなとオアシス牛窓（中国地方整備局）

海遊文化館は、地域の歴史や文化を学ぶ貴重な場といえるでしょう。訪れることで、新たな発見と感動を体験できるはずです。

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